「iPodのクリエイターから、新作の発表です」。
アップルコンピュータは9月2日、パリの「Apple Expo」で発表した「iMac G5」の説明会を実施した。同社のコンシューマー向けデスクトップの新製品であるとともに、iPod人気をコンピュータ本体の販売につなげるための戦略商品ともいえる新型iMac。既に「Apple Store」では受注を開始しているが、国内で実物を公開したのは初めてだ。
iMac G5は、ディスプレイの裏側にロジックボードを配置したスリムな液晶一体デスクトップだ。ワイド画面の液晶は17インチと20インチの2種類があり、CPUの違いを含め3機種をラインアップしている。
型番 | M9248J/A | M9249J/A | M9250J/A |
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CPU | G5/1.6GHz | G5/1.8GHz☆2☆ | |
ディスプレイ | 17インチワイド (1440×900ピクセル)☆2☆ |
20インチワイド (1680×1050ピクセル) |
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メモリ | 256Mバイト(PC3200、最大2Gバイトまで拡張可)☆3☆ | ||
HDD | 80Gバイト☆2☆ | 160Gバイト | |
FSB | 533MHz | 600MHz☆2☆ | |
グラフィックス | NVIDIA GeForce FX5200 Ultra(64Mバイト)☆3☆ | ||
光学ドライブ | CD-RW&DVD-ROMコンボ | CD-R/DVD-R(SuperDrive)☆2☆ | |
インタフェース | IEEE 1394×2、USB2.0×3、VGA(S-Video、コンポジット)☆3☆ | ||
ネットワーク | 10/100BASE-TX、56Kbpsモデム☆3☆ | ||
OS | Mac OS v10.3 Panther☆3☆ | ||
ソフト | iLife、AppleWorks、Nanosaur2、Marble Blast Gold、Apple Hardware Test☆3☆ | ||
価格 | 15万7290円 | 18万3540円 | 23万790円 |
iMac G5のスタイルは、「Apple Cinema Display」に近いものだ。アルミ製のスタンドも同じ構造で、後ろに25度まで傾けることができる。またスタンドの底面には、ポリカーボネート素材のパッドが貼り付けてあり、机の上で向きを変えたり、滑らせて移動させるといったことも容易になっている。「きょう体の重量バランスが良いから、少々動かしても倒れることはないだろう」(同社)。
白いきょう体は、初代「iPod」や数世代前の「iBook」を彷彿とさせる。表面を透明のポリカーボネートで覆っているため、文字通り透明感のある仕上がり。正面から見て右の側面にスロットローディング式の光学ドライブを、また電源ボタンやポート類は背面の右側に上下一列の形で配置されている。
電源ボタンが背面にあると使い勝手は悪そうだが、実際に右手を伸ばしてみると簡単に触れることができた。また、ポート類がコネクタサイズの小さいものから順に並んでいる点もユニークだ。妙なところにコダワリをみせるのも“アップルならでは”といえるのかもしれない。
スピーカーやマイクが見あたらないと思ったら、ディスプレイ底面のグリルの中にあった。下に向かって音を出し、机に反射してユーザーの耳に届く仕組みだ。PowerBook 12インチの“ディスプレイに反射させるスピーカー”に近いアプローチといえるだろう。このほか、底面にはケンジントンロックを取り付ける穴も用意されている。
Webカメラの「iSight」は、上面に設置することができる。表面はなにもないようにみえるが、中央にマグネット式のマウントを固定できる場所があるのだ。この辺も、やはりCinema Displayと同じ。
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