LGA775システム、Pentium Mシステム、複数枚のキャプチャーカードをサポートするWindows XP Media Center Edition 2005などのデモが中心となる自作ユーザー向けイベント「AKIBA 自作PC 911expo」が9月11日、東京秋葉原の秋葉原ラジオ会館8F大ホールで開催された。
AKIBA 自作PC 911expoでは、AOpenやASUS、GIGA-BYTE、インテル、エルザジャパン、シーゲイト、マックストアといったパーツベンダーがブースを構え、各社の2004年後半商戦を担う最新モデルを展示していた。イベントの目玉に、LGA775&PCI Express対応パーツにPentium Mマザー、Windows XP Media Center Edition 2005(以下、MCE2005)など。
同イベントにて、来場者の関心を多く集めていたのはPentium M関連の製品である。
AOpenのブースでは、Pentium M搭載可能なSocket 479Mマザーボード「i855GMEm-LFS」展示されていた。FSB400MHzベースのPentium M(またはCeleron M)に対応し、チップセットはノースブリッジにIntel 855GME、サウスブリッジにICH4-Mを搭載。AGP 4xを1基、PCIを3基、Serial ATAコネクタを2基備える。
デスクトップで使用できるPentium Mマザーは、これまでごく少数が4万円以上の高値で出回ることはあったが、入荷数が少ないこともあり、入荷後即売り切れてしまう状況だった。またi855GMEm-LFSは、AOpen製Pentium Mマザーとして今年7月あたりから登場する噂があったが、発売延期が重なっていた。ただしAOpen担当者によると「9月末には発売できる予定です。価格は2万9000円前後を予定しています」とのことで、やっと発売の目処がついたようである。
また、イベントを主催するシネックスのブースでは、Intel 855GMEチップセット搭載のノート型ベアボーンキット「W621-DC」が展示されていた。
W621-DCは、メモリと2.5インチHDD、DothanコアのPentium MとCeleron Mが搭載可能で、15.4インチワイド液晶ディスプレイを採用するノート型ベアボーンキットだ。シネックスでは「9月中旬に一斉に売り出す予定です」とのことなので、近日中に発売が開始されると思われる。
今イベントにおけるもう一つの目玉が、Windows XP Media Center Edition 2005である。マイクロソフトの正式発表前に公開されたのは珍しい。
MCE2005は、メーカー製PCに組み込まれた出荷のみであった旧バージョンと異なり、OEMでの販売も開始される予定であること、そして、エルザジャパン製品など対応キャプチャーカードとの組み合わせにより、裏番組録画も可能な「カード複数枚差し」に対応したことが主な変更点となる。また、FMラジオチューナーを搭載するカードと組み合わせれば、既存の国内向けMCE2004マシンでは利用できなかった「ラジオ」メニューも利用できるようになる。WME2005は当初、9月18日に発売予定となっていたが延期され、10月2日発売と決定したようだ。
なお、MCE2005対応のマイクロソフト純正およびサードパーティ製(SME製)のリモコンや、エスケイネットのMCE2005対応キャプチャーカード「MonsterTV PH-GTR」などの関連製品も展示されていた。
MCE2005の詳細については、来週9月19日に同会場で開催される「インテル LGA775 キャンペーン」で明らかになるという。いよいよMCE2005のデモも行われるということだ。
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