台湾のVIA Technologiesは9月24日、AMDプロセッサ向けのPCI Expressチップセット「VIA K8T890」を発表した。
対応プロセッサはAMDのAthlon 64、Athlon 64 FX、Opteron、754/939ピン版のSempron。
K8T890はPCI Express x16グラフィックスカードをサポートし、帯域幅はアップストリーム・ダウンストリームとも4Gバイト/秒。また最大4つのPCI Express x1接続にも対応、帯域幅はそれぞれ片方向で250Mバイト/秒と、既存のPCI 2.2接続の論理値の約2倍となる。
同チップセットでは、独自のVIA Flex Express Architectureを採用し、PCI Expressチップセットを柔軟に実装できるよう設計されている。複数のデバイス構成を実装可能で、最大5台のPCI Expressデバイスを直接ノースブリッジに接続できる。PCI Expressレーンは合計20個で、総帯域幅は合計5Gバイト/秒。
最近ではHDDや光学ドライブ、USBデバイスなどPCユーザーの使うデバイスが増え、サウスブリッジのデータ負荷が増えていることから、ノースブリッジとサウスブリッジの間のデータ転送がボトルネックになっている。VIA Flex Express Architectureではノースブリッジを介してPCI Express x1接続を直接ルーティングすることで、このボトルネックを解消し、遅延を軽減しているとVIAは説明している。
K8T890の価格と提供時期は明らかにされていない。
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