モバイル市場で着々と前進するAppleのソフト

» 2004年10月05日 19時55分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Apple Computerはモバイル市場に向けた静かな取り組みを続けており、同社のQuickTimeは携帯キャリアのVerizon Wireless、SmarTone Telecommunications Holdingsに採用されている。

 米Verizon WirelessはgetFLIXサービスにおいて、QuickTimeをデスクトッププレーヤーとして利用している。これによりユーザーは、3Gネットワーク経由でビデオを送信し、それをQuickTimeで再生できる。また、ユーザーはQuickTime Proを使ってMacでマルチメディアコンテンツを作成し、それをほかのgetFLIXユーザーと共有することもできる。

 一方、香港の携帯キャリアSmarToneは、マルチメディアサービス「SmarTone IN」で、XserveとQuickTime Streaming Serverをモバイル配信プラットフォームとして使っている。これにより、携帯デバイスに直接ストリーム配信できるさまざまなストリーミングコンテンツが提供される。

 Appleと米キャリアSprintは最近、Sprintが携帯デバイスへのマルチメディア配信にQuickTimeとXserveを採用することを発表した(8月27日の記事参照)

 AppleのQuickTime担当製品マーケティングマネジャー、フランク・カサノバ氏は、今月サンフランシスコで開催されるCellular Telephone and Internet Association(CTIA)のWireless IT and Entertainment 2004で基調講演を行う予定だ。

 同社は7月、Motorolaと新しいモバイル向けiTunesの採用に関する契約を結んだと発表した(7月27日の記事参照)。モバイル向けiTunesは、BluetoothまたはUSBを使って、Motorola製携帯電話に直接楽曲を転送できる。

 同社CEO(最高経営責任者)スティーブ・ジョブズ氏はこのとき、次のように語っていた。「携帯電話市場は――携帯電話加入者は、2004年末には全世界で15億人に達する見込みだ――iTunesを世界中のもっと多くの音楽ファンに届ける素晴らしい機会となる。当社はMotorolaがその皮切りにふさわしい理想的なパートナーだと考えている」

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