「考えるための道具」は誤り指摘し、解説もする――ジャスト、ATOK/一太郎/花子新バージョン発表(1/3 ページ)

» 2004年12月07日 19時14分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 ジャストシステムは12月7日、日本語ワードプロセッサ「一太郎2005」、日本語入力システム「ATOK2005」、統合グラフィックソフト「花子2005」、日本語表計算ソフト「三四郎2005」を発表、2005年2月10日より発売する。

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 製品ラインアップと価格は以下の通り。

製品名特徴価格(税別)キャンペーン版価格バージョンアップ(登録ユーザー向け)版価格キャンパスキット書籍付き版発売日
一太郎2005日本語ワープロソフト2万円9800円8000円8000円2005年2月10日
ATOK2005 [電子辞書セット]日本語IME(国語/英和/和英辞書付き)1万1000円8000円
ATOK2005日本語IME8000円5000円
花子2005グラフィックソフト9800円8000円8000円1万800円
一太郎2005&花子2005 スペシャルパック[三四郎2005特別搭載版](※)統合パック2万5000円1万5000円1万5000円
三四郎2005表計算ソフト4500円2500円
※初回生産限定として、三四郎2005もセットになったパッケージとして発売、初回生産分出荷が終了次第、一太郎2005&花子2005 スペシャルパックとなる

 日本語ワープロソフト「一太郎」はこのバージョンにより20作め、20周年を迎えた。同社は今回の新製品に対し「考えるための道具」というテーマは2004バージョンと変わらず、文書を仕上げるまでのいくつかのプロセスを巧みに支援し、効率的かつ論理だった文書をまとめるための機能面を特に強化した。

photo 「ほかの産業分野、例えば自動車業界では4年ないし5年に1回モデルチェンジを行う。しかしIT分野では、それが1年に相当するほど進化が激しい。だからこそ新しく開発されたものや提案されたものを、いち早く形にしていきたいと思っている」ジャストシステム代表取締役社長 浮川和宣氏

文書完成までを巧みに支援する「一太郎2005」

 一太郎2005は、単なる文書作成のためのワープロ機能としてだけではなく「考えるプロセス」を、具体的には考えを、広げる/まとめる/形にすることを支援する機能の追加や強化が行われた。

photo 一太郎2005とATOK2005

 例えば社内用文書を作成する際には、まずアイデアをまとめて手箇条書きにし、それらを関連付けて構成を練っていくというプロセスがある。進化した「アウトライン機能」では、文書構成を効率的に行う場合に便利なアウトラインモードに「プレビュー」機能を追加し、用紙に印刷したイメージを確認しながら、各パラグラフや項目における重要度設定や論理構成を一気に変更するといったことが行える。

photo まず骨子となる箇条書きメモに(左)、内容を肉付けしていくと(中)、レイアウトが確定される(右)。これらを画面右下のプレビューを確認しながら行える

 また、現在作成している文書に関連する履歴情報やファイル名をもとに検索し、関連ファイルをリストアップする機能も加わった。作成における元ファイルや同時に開いて参照したファイル、あるいは似た名前のファイルなどを自動的にリストアップしてくれることにより、情報収集や引用を容易にし、作業効率を高められるという。

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photo 同時に開いたファイルや元となるファイルなどを自動検索でき、引用や情報収集作業時に効果を発揮する

 21種類用意される文書作成用テンプレート「シンキングテンプレート」の搭載も特徴の一つとなる。シンキングテンプレートは、既存の内容をテンプレート読み込みにより一新したり、このテンプレートを使って「どのようなことを重点的に記載するか」といった説明もなされることで、文書作成の支援を行うもの。

photo テンプレートもよりビジネスユーザーには実用的な、経営戦略書、議事録、事業計画書といったものが用意される

動詞に対する文脈処理や、謙譲語と尊敬語の誤りも修正可能となったATOK2005

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