PCの周辺機器として、Webカメラはごく当たり前の存在になってきた。しかし、最初からWebカメラを同梱しているPCも一部にはあるものの、まだまだ自分で購入して取り付けている人が多いことだろう。
そこで出てくるのが、「Webカメラと何か?」あるいは「デジカメで代用できないのか」といった基本的なギモンである。
一般に、PCの周辺機器として使われるカメラは、Webカメラ、デジタルカメラ、ネットワークカメラの3種類に分類することができる。もっとも、その境界は厳密に定義されているわけではなく、機能的に重なる部分も多いのだが、まずはそれぞれの特徴を簡単におさらいしておこう。
PCに直結して使用するWebカメラ
一般にWebカメラというと、PCに直接接続して使用するカメラを指す。Webで使うことばかりではないのだが、どういうわけか「Webカメラ」と呼ばれることが多い。あるいは、ほとんどがUSB経由で接続するために「USBカメラ」と呼ばれることもある。
用途としては、TV電話やビデオチャットと呼ばれるコミュニケーション用がメインだが、静止画を撮影したり、監視カメラとして使用することもできる。
単独使用が前提のデジタルカメラ
デジカメは単体で使用することが多いので、PCの周辺機器とは考えていない人も多い。しかし、USBケーブルでPCに接続できるデジカメが増えているので、いちおう周辺機器としておこう。
デジカメの中には、USBケーブルでPCに接続すると、Webカメラとしても使えるものがある。こうなると「Webカメラとどこが違うのか」と悩むが、あえて違いを探すとすれば、バッテリで駆動でき、かつ、単体で使用できるものがデジカメと考えればよいだろう。
デジカメを持っている人は、その機種がWebカメラとして使える場合もあるので、マニュアルやWebの製品情報ページなどをよくチェックしてみよう。ただし、ことビデオチャットに関しては、Webカメラのほうが使い勝手がよいことが多いので、Webカメラとして「も」使えると思っておいた方がいいだろう。
PC要らずのネットワークカメラ
ネットワークカメラは文字通りネットワークに接続して使用するカメラで、それ自身にCPUやサーバ機能を内蔵し、静止画や動画を発信できるものを指す。
機能的にはWebカメラと重なる部分もあるが、基本的にはPCの助けなしに動作するかどうかで見分ければよいだろう。遠隔操作や自動追尾などの高度な機能を内蔵しているものもあり、一般的にWebカメラよりも価格が高い。どちらかというと、監視カメラやセキュリティ用として24時間連続使用するような、本格的な業務用途で使われることが多いようだ。
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