さて、大掃除の最後として、机の上を整理することにしよう。いらない書類の束はまとめて捨てるにしても、一番管理に困るのが、そう、名刺だ。
名刺を交換しても、せいぜいファイリングする程度で、中には名刺ケースの中に入れたままだったり、最悪の場合は机の上に置きっぱなしにしたり……。これではいざ必要なときに1枚ずつめくって探さなければならいし、大切な名刺をなくしてしまうかもしれない。とはいえ、どのように管理してよいのかわからず、そのまま放置している人が多いのではないだろうか。名刺は重要な個人情報だということ、あなたは気づいていますか?
そんな時に役立つのが、名刺整理ソフトだ。この手のソフトは紙の名刺をデジタルで管理できるのがウリ。一度デジタルにしてしまえば紛失する心配がないし、比べものにならないほど手軽に管理できる。一度使うと、手放せなくなること請け合いだ。
「スキャナde!!名刺整理 Ver.3」は、名刺をまとめて読み取れるスキャナを付属した名刺整理・活用ソフトだ。
まずは紙の名刺をパソコンに読み込む。何百枚も溜まっている名刺を1枚ずつ取り込むのは骨が折れるが、「スキャナde!!名刺整理 Ver.3 連続カラースキャナ付」に付属するスキャナなら、30枚までまとめてセットできる。読み取りの手間を大幅に軽減できるのがうれしい。
スキャナde!!名刺整理を起動し、「名刺読み込み」をクリックすると、スキャンが始まる。読み取り時間を計測したところ、30枚で約14分30秒。ほかの作業をしていても構わないので、特に待たされる感はないだろう。
両面を読み込むこともできるが、裏面は画像として保存され、記載されている内容の認識はしない。
読み込みが終了すると、名刺の内容を確認する画面が開く。OCR機能を備えており、自動的に表面を認識し、氏名や住所などを入力してくれるのだ。レイアウトやフォントによっては正確に認識しないこともある。そんな時は、読み取った画像を見ながら、左側のフォームに入力されたデータを確認、修正しよう。
認識率は上々で、修正は最低限の手間だけでOKだった。シンプルなデザインや書体の名刺なら、1カ所も修正する必要がないことも多い。修正したのは30枚中10枚ほどで、社名と名前がミックスされるようなミスは1枚だけだった。手入力が面倒なメールアドレスやURLをばっちり認識してくれるのは助かる。
名刺データはアルバム風の画面で一覧できる。「並べ替え」をクリックして氏名や住所などでソートすれば、目的の名刺を探すのも簡単だ。フォルダを作成することもでき、会社ごとに分類しておくなど、使いやすいように管理しておけばよい。
氏名や住所はデータ化されているので、キーワードで直接検索することも可能だ。大量の名刺からも、一発で検索できるのがよい。
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