調査当日の金曜、高速電脳で富士通コンポーネント製キーボード「FDB7412-351」の予約販売が開始された。価格はかなりハイエンドな2万9800円。1月中旬に入荷するという。
FDB7412-351は、右側にトラックボールを搭載し、3ミリのキーストローク値となる日本語87キーのPS/2キーボード。第1弾の「FKB8520-101/S1」や固定ファンも多い東プレ製品のような通常デザインのものではなく、薄型モデルではあるが、キー構造には同社独自のギヤリング構造を採用し、独特の打鍵感に仕上げられている。
このギヤリング構造とは、キーストローク1ミリ前後で抵抗力が最大になり、残りは抵抗力が一気に少なくなる仕組みとなる。最初にほどほどの抵抗があり、残りは軽く押すだけですんなり底部までタイプできるのが特徴だ。
高速電脳は「確かに、いままでのほかの製品とは違う独特のタイプ感があります。ウチに来られる機会があれば、サンプルを用意しているのでぜひ触っていってください。ま、価格はというとちょっとアレですが、高価だからと敬遠するのはそれからで……。キータッチには皆さんかなりこだわりがあり、好みも分かれると思いますが、私が触った感じではなかなかどうして快適。トラックボール付きということもあり“おっ”と思う人もいるのではないでしょうか」とのこと。
製品 | 富士通コンポーネント「FDB7412-351」 |
入荷ショップ | |
高速電脳 | 2万9800円 |
今週の木曜から金曜にかけて、アキバ各ショップにMobile Sempron 2600+のバルク品が入荷した。価格は1万2000円前後で、在庫はごく少数。
Mobile Sempron 2600+は、動作クロック1.60GHzでL2キャッシュを128Kバイト搭載する。Socket 754に対応し、Windows XP SP2と連携した拡張ウイルス防止機能も利用できる。TDPはSempron 2600+(62ワット)の半分以下で、25ワット。
木曜日に5個以上入荷した高速電脳では、金曜日の午前中に売り切れてしまった。「購入したユーザーは、静音化を目指してデスクトップに組み込むのでしょう。設定が非常に面倒なうえ動く保証もありませんが、Socket 754対応であることが人気に直結したと思います」と分析する。
ところで年始に、AMD製CPUをリマークしていた台湾の業者が摘発された(関連記事参照)。リマークとは、製品に刻印された型番などを書き換えて、不良品やスペックの劣る製品をハイエンドクラスのCPUと偽って正規の流通ルートに紛れ込ませる悪質なもの。日本でも、過去にPentium IIIのリマーク品が正規ルートのリテール品に混入した事件があった。
某ショップによると「今回摘発された業者は氷山の一角とは思いますが当面、国内での流通には影響はないだろうと思います。昔からリマーク品は問題になっており、そのぶん国内代理店のチェック体制も整っているので、ほぼ心配ありません」という。
「CPUを購入したら早めに動作チェックするのが一番の対処法です。もし確実な刻印の食い違いが見つけたら、まずはメーカーや代理店に問い合わせることをお勧めします」とのことだが、年始早々から自作PCパーツ業界とユーザーに暗い影を落とすことにならないことを祈りたい。
なおAMDでは、正規のAMD製品かそうでないかは「Processor-in-a-Box」という3Dホログラムを採用したステッカーで判断できるとし、正規の流通業者や当社認定の再販業者から購入するよう強く勧めている。
製品 | AMD「Mobile Sempron 2600+」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 1万1800円(調査時完売) |
高速電脳 | 1万2390円(調査時完売) |
今週の木曜、FSB 533MHzのPentium M 750がアキバ各ショップに入荷した。価格は3万5000円前後で、在庫は各店舗1〜2個と少数。また、同時に入荷していた上位モデルのPentium M 760は4万4000円前後、同740は2万8000円前後で、こちらも在庫少数だ。
Pentium M 750は、Centrinoの次期バージョン「Sonoma」プラットフォームで、入荷されていたパッケージによると、動作クロック1.86GHzで2MバイトのL2キャッシュを搭載する。動作電圧は最大で1.356ボルト。同時に入荷されていた上位モデルの“760”は動作クロック2GHzで、下位モデルの“740”は1.73GHzだ。L2キャッシュなどは変わらない。
FSB533MHz版Pentium Mは、Intelからの発表はまだないものの、1月5日に発表されたソニー「VAIO type F」(関連記事参照)に採用されている。
入荷したT-ZONE.PC DIY SHOPは「年末のPentium 4 560Jと同じように、また何の前ぶれもなしに入ってきました。未発表とはいえ、ロードマップなどで登場を期待していたユーザーが多いようで、問い合わせも多数来ています」と話す。
現時点では正式対応を謳う新型Pentium Mに対応するAlviso搭載マザーボードはなく、現在複数のショップで各自検証が行われている。その中で、FSB 533MHz対応のIntel 852GMEチップを搭載する、DFI「852GME-MGF」(実売価格2万9800円前後)が、現時点では動作する可能性が高いという。
製品 | インテル「Pentium M 750」 |
入荷ショップ | |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 3万5700円 |
高速電脳 | 3万5490円 |
年末から中古/ジャンクパーツショップ「ネットサイクル」に、HDDやDVDドライブ、ネットワーク関連のジャンクパーツが大量入荷した。
松下電器産業製品などが新品実売価格の30〜60%の価格で入手できる。ショップによると「年末に倉庫整理をしたのか、量販店などから「パッケージ傷アリ/中身問題ナシ」な製品が大量に入ってきました。未使用品がほとんどで、発売から1年経っていない新しいの製品もたくさんあります」とのこと。
そのほか、128Mバイトのフラッシュメモリ内蔵MP3プレーヤー、MPMAN「MP-F55」が3800円(実売価格:1万3000円前後)、80GバイトHDD搭載のHDDレコーダー、アイ・オー・データ機器「VR-HDA80」が2万4800円など。
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