2004年はかなり多くの製品がリリースされた水冷キットだが、年間通してみると「RESERATOR 1」の一人勝ちだったという。しかし、水冷キットは興味あるけどこんな巨大なのはちょっと、というユーザーにお勧めなのがEVERCOOL「WC-201」だ。
WC-201は、5インチベイ1段にポンプ内蔵ラジエーターを装着する水冷キットである。CPUとグラフィクスチップ用ブロックが付属し、標準で旧Pentium 4で利用可能なmPGA478や、Athlon XP対応のSocket A、Athlon 64対応のSocket 754/939環境で使える。マシンのフロントから給水できるほか、ラジエーター用ファンの回転数を調整できる使いやすい設計がなされている。
「5インチベイを使う水冷キットはいつくもありますが、1段だけで使えるのは国内ではWC-201だけです。2段使うタイプは搭載する条件が厳しくて足踏みするユーザーが多いんです」(T-ZONE.PC DIY SHOP)とのこと。
次は、最近入荷したばかりのWaffer「PC AirCon PAC 400」だ。
PC AirCon PAC 400は、5インチベイに装着し、冷気をPC内部に送り込む、いわばPC用クーラーというかいわゆるエアコンだ。マシン内部にファン部分が張り出す構造のため、装着するベイの位置を選ぶが、かなり興味深い製品ではなかろうか。
「前面から吸気し、ペルチェ素子を利用して冷却し、その冷気をPC内に送り込む仕組みとなっています」(USER'S SIDE)とのことで、単なる送風ファンとは一線を画す機能を持つ。
価格は1万円台後半とやや高価だが、場合によっては室温以下には冷却できない水冷キットより効果がありそうである。
高速電脳で「秘かな人気商品」とイチオシなのが、自然吸気型のサイレンサー、ジャパンバリュー「PF-BSilencer」だ。
PF-BSilencerは、一応は単なる吸気口だ。しかし内部には、吸音層や防振層など5層フィルターを搭載し、防音・防振効果がある。
「ファンを搭載しない自然吸気型といっても、ほとんどのPCは背面に排気用のファンを搭載していますから、空気圧の関係で吸気はなされます。内部の音が漏れず、外部のホコリも通さない、優れた吸気口というわけです」とのこと。
メモリカードリーダーもベイ搭載タイプがいくつかリリースされるが、3.5インチベイタイプがほとんどで、さほどおもしろいものではない。しかし5インチベイタイプとなると「これだけ詰め込める」という見本的な超多機能製品がある。それが、サイズ「Aerocool COOL-PANEL-SL」だ。
COOL-PANEL-SLは、左上の8in1メモリカードリーダーから、USB2.0やIEE1394ポートに2チャネルファンコン、RCA映像入力端子、極めつけはSerial ATAポートを2基搭載するなど、とにかく機能てんこ盛りのインターフェースユニットだ。昨年末より発売が開始された。
「メモリカードリーダーを求めて来店し、その多機能さに惹かれてこれを買っていく、というユーザーが結構多いです。一時は内蔵型メモリカードリーダーのニーズをほぼ独占しているような状況でした」(クレバリー1号店)。
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