NVIDIA SLIに対応したOpteron向けチップセット「nForce Professional」シリーズ発表チップセット

» 2005年01月25日 00時00分 公開
[富永ジュン,ITmedia]

 nForce Professional 2200は、ノースブリッジとサウスブリッジの機能がひとつのチップにまとめられた、シングルチップ構成。対応するCPUはAMD Opteronシリーズで、32/64ビットを問わず現在ラインナップされているすべてのモデルだけでなく、2005年中にリリースされる予定のデュアルコアOpteronも含まれる。

基本的なスペックはnForce4 SLIに準ずるが、デュアルコアのOpteronにも対応するのが大きな特徴といえる

 CPUとの接続バスは、1Gバイト/秒の双方向16ビット HyperTransportを採用。拡張バスは、従来のPCI 2.3と4コントローラ最大20レーンのPCI Expressをサポートする。そのほかの機能は、TCP/IP処理をハードウェア的に行うことでシステム負荷を軽減する「TCP/IP Offload Engine」(TOE)機能を備えたギガビットLANコントローラと10ポートのUSB 2.0コントローラを搭載する。

 ストレージ機能としては、3Gビット/秒の帯域幅を持つSerial ATA IIが4ポートとUltra ATA/133 IDEが4ポート提供されている。また、Serial ATAのNative Command QueuingとRAID 0、1、0+1に対応する「NVIDIA MediaShield RAID」が利用可能だ。

 GeForce 6シリーズ、またはQuadroシリーズのPCI Express対応グラフィックスカードを複数枚組み合わせて動作させることで、3Dグラフィックス性能を大幅に向上させる「NVIDIA SLI(Scalable Link Interface)」にも対応する。

 nForce Professional 2050は、nForce Professional 2200と組み合わせることでI/Oインターフェイスの拡張が可能となる、I/Oコンパニオン・チップだ。

 拡張される機能は、4コントローラ20レーン分のPCI Express、TCP/IP Offload Engine(TOE)対応のギガビットLAN、NVIDIA MediaShield RAID対応のSerial ATA IIが4ポートとなる。

nForce Professional 2050を組み合わせることで、PCI Express20レーンにSerial ATA4ポート、ギガビットLANを拡張する

 NVIDIAは、今回発表された二つのチップセットとOpteron、QuadroシリーズのGPUを組み合わせることによって、エントリーレベルからハイエンドにいたるすべてのタイプのワークステーションを低コストで構築できると説明する。また、PNY TechnologiesやWistron、TYAN、Iwill、BOXX TechnologiesなどがnForce Professional 2200/2050を採用したワークステーション製品を開発中で、今後もパートナーが増える予定だとしている。

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