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2005/04/19 10:00 更新

インタビュー
TabletPCの現在、そして未来を語る──モバイルプラットフォーム事業部GMインタビュー (2/2)


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 セカンドステップは、コンシューマーがTabletPCで使いたいと思うアプリケーションを用意することです。これについては、日本のパートナー企業と密接な対話を続けながら、着実に作業を進めています。パートナー企業も創意工夫を重ねながら、TabletPCのペン&インク機能を駆使した魅力的なアプリケーションを開発してくれています。

ITmedia コンシューマー向け市場でTabletPCを普及させていく上でのキラーアプリケーションはどのようなものでしょうか。

ロフォルテ キラーアプリケーションはすでにいくつも登場しています。ペンで直感的に操作できるドロー系ソフトや、デジタルカメラで撮った写真などをレタッチする画像修正ソフト、はがき作成ソフトなどです。はがき作成ソフトでは、ペン&インク機能で自筆のイラストやメッセージを入れた、とても個性的なグリーティングカードが作成できます。

 TabletPCは、教育分野にも非常に向いています。有機化学は非常に難解な学問分野ですが、ある高等教育機関では分子構造を解析して3D表示し、学生の理解を促すといったパイロット的な使われ方もしています。

 数学の分野でも、ペンを使うのが一番理にかなっているという調査結果が出ています。例えば、数式を入力するのは、どんなにキーボードとマウスを駆使しても、ペンで記入するのにはかなわない。ペン入力した数式に基づいて計算し、それをグラフ化するといったアプリケーションも登場しています。

 講義を聞いているだけとか、キーボードを使って講義録を入力するよりも、手で書く方が学習効果が高いということも広く知られています。脳に対する刺激が違うということですね。これはペン操作系の非常に大きな特徴です。

 質問のキラーアプリケーションからは外れますが、タッチパネルやペン操作に対する世の中全体の認識が急速に高まりつつあるという状況も見逃せません。タッチパネルを搭載した携帯電話や「VAIO type U」のようなモバイルPC、「Nintendo DS」のようなモバイルゲーム機も相次いで登場しました。このような状況は、我々がTabletPCを発売した2002年11月にはなかったもので、TabletPCの価値を訴えやすくなっているし、ユーザーも理解しやすくなっていると思います。このタイミングを捉え、パートナー企業と対話を続けながら、より良いものを作っていきたいと考えています。

Longhornはタブレット機能とモバイル機能を包含する

ITmedia Windowsの次期バージョンにTabletPCの機能を取り込んでいくという報道がありますが(関連記事参照)、その点についてはいかがでしょう。

ロフォルテ Longhorn(次期版Windowsのコードネーム)では、ビジネス向けとコンシューマー向けのどちらのエディションにも、多くのタブレット機能とモバイル機能が含まれていくでしょう。

 これまでTabletPCは、フェーズに合わせて普及のターゲットを広げてきました。最初は企業向けの特定用途端末としてであり、現在はコンシューマー向けのハイブリッドノートPCとしても広まりつつあります。そして、さらに将来的には、ノートPCには必ずタブレットの機能が搭載されているというように普及させていきたい。

 コンシューマーは、電子メールのやりとりやWebブラウジング、オフィスおよび自宅での仕事、音楽やビデオの鑑賞などをすべて1台のPCでやりたいと考えています。

 例えば私を例に挙げると、仕事では1日中TabletPCを使用しています。通常はタブレットモードにしていて、ミーティング中にメモを取ったりしています。タブレットモードは持ち運びに便利で、電車や飛行機の中でもすぐに使用でき、しかもスペースをとらない。メールチェックも簡単だし、インターネットに接続できる環境下にあれば、Webブラウジングもできます。

 もちろんDVDビデオもよく見るし、Media Centerでテレビ番組を録画しておけば、それをTabletPCにコピーして鑑賞できます。TabletPCはペンで操作できるので、ビデオの視聴時にはキーボード部分を後ろ側に回したディスプレイスタンドのようなスタイルにして鑑賞できる。ポータブルDVDプレイヤーとして、これ以上のものはないのではないでしょうか。このようにTabletPCは、仕事モードとプライベートモードを自由に行き来できます。

 私どもは、次期OSのリリースに向けてタブレット機能を拡張するだけでなく、同時にモバイル機能を強化すべく、開発に取りかかっています。

ITmedia TabletPCの将来についてはいかがでしょうか。

ロフォルテ もちろん日々努力していますが、ビジネスおよびコンシューマーの両分野でTabletPCを広めていきたい。そのためには、携帯性をより高めるために電源管理をさらに改善し、机から離れていられる時間を長くしていくことが重要です。

 2つ目は、起動/終了時間の短縮です。ミーティングの場所に慌てて駆け込んでもすぐに起動できる、終わったらすぐに終了できる、といった改善をしていく。ワイヤレス接続機能も改善していきます。

 ペン&インク機能に関しては、ペンの使い勝手をさらに改善し、あたかも紙に書いているかのような感覚で自然に使えるようにしていきます。

 また、これはOS側でのことですが、ペン操作により対応できるような工夫をLonghorn開発の中でやっていきます。もう少し具体的に言うと、今のWindowsのGUIはキーボードとマウスの使用が前提となっていますが、Longhornではよりペンフレンドリーなインタフェースにしていきます。

 もう1つが、携帯用メディアセンターとしての位置付けです。どこでも自由に音楽を聴いたりビデオを鑑賞できるようにするためには、Media Centerなどの据え置き型PCとの間で各種のメディアを共有したり、やりとりできるようにする必要があります。もちろんこれは今でもできますが、もっと分かりやすく、もっとシンプルなものにしていきます。

ITmedia 最後に日本の読者に伝えたいことがあれば。

ロフォルテ 我々マイクロソフトは日本市場に非常に強くコミットしていて、日本市場のみに特化したものもいろいろと開発しています。ハードウェア、ソフトウェアともに、パートナー企業の努力の成果が着実に実を結びつつあります。ぜひお近くのPC販売店でdynabook R10をお買い求め、それを体感してください。

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ロフォルテ氏とdynabook R10との2ショット

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[栗田昌宜,ITmedia]

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