1位 あなたはPC録画に何を望むか――"高画質+α"を追求したキャプチャーカード「GV-MVP/GX」を試す
2位 あのぅすみません。ブーム来ますか?――「液状系」なるパーツが続々入荷されている最近のアキバ
3位 きょうは64MバイトメモリのASUS「Extreme N6200TC256/TD/64M」に逆襲された
5位 こっそり「俺が欲しいよ」と店員――C3/1.3A GHz搭載のVIA製Mini-ITXマザー入荷
6位 手ブレ補正12倍ズーム機が500万画素に――松下、新LUMIX「DMC-FZ5」
7位 8GバイトUSBメモリ登場、価格は20万円――ソリッド
8位 なんと、165万9000円――ソリッドアライアンス、12Gバイトコンパクトフラッシュ発売
9位 ふたりの恋は約512Mバイト――ソリッド、ITカップル向けUSBメモリ
10位 本当にグッと来た、"機能てんこ盛り"パーツ「AeroCool COOL-PANEL」を試す
テレビが見られてあたりまえ。テレビが録れてあたりまえ。多発同時録画もあたりまえ。キャプチャーカードを組み込んでしまえば、テレビに関することは何でもできてしまうのが最近のPCだ(権利が絡んでくるなにかとややっこしいことでも、いろいろと技があるようで)。
そういうわけで、国産PCは家電で鍛えた高画質で勝負!というのが今年の「春モデル」で各メーカーが力強くアピールするところである。
しかし、今回のアクセストップを飾ったGV-MVP/GXなど、キャプチャーカードのレベルでも高画質回路を組み込み、受信したテレビ番組を美しく表示できるようになってきた。
キャプチャーカードで実現できる、ということは、そのパーツを搭載することで、海外(そして生産コストを抑えられる国々)のPCメーカーでも、国産PCと同様に「高画質でテレビ番組を表示できる」とうたうことができるようになる(一部の国産PCでもこれらのキャプチャーカードを搭載して「高画質を実現」とアピールしているわけだから)。
それに負けないように、大画面高画質テレビのノウハウを持つ国内メーカーでは、その技術を生かしたPC用ディスプレイを市場に投入して「PC&ディスプレイ」で差別化を図ろうとしている。
かように「テレビ関連機能に活路を見出すPC業界」という構図は今年も盛り上がりを見せているのだが……
「そろそろテレビ以外のネタでPCを遊んでみませんか」
家電じゃ「まだまだ」できないことを、パーツとソフトと体力で実現して(それは必ずしも「生活に」「仕事に」役に立つ実用レベルのものではないのだが)、「ふふーん」とちょっと得意になっちゃうあたりに、PCで遊ぶ面白味があったのではないかと。
少数のPCユーザーが先を走って、家電(とそれを使う大多数)がその後を追っかけてくるのが「か・い・か・ん」だったわけで、PCが家電の後を追いかけるようになってしまったら、「わざわざPCを使う意味ないじゃ〜ん」とLifeStyleのスタッフに突っ込まれても「いやはや、まったく、ごもっともごもっとも」なのである。
PCと商用Webサイトが今まさに普及しようというときに、メディア評論家たちが「PCとWebコンテンツが、つまらないテレビを駆逐する。テレビなんかもういらないのじゃ〜」と声高にアジっていたが、いまや、PCは「テレビを快適に活用するため機能」を競っていたりする。
「売り上げを伸ばして市場で勝利する」というビジネス誌的な価値観ならば、それは正しい道なのだろうけど、そういう「堅実だけどクソつまらない」ことより、PCで遊んで「ふふーん」と鼻を鳴らしてみたい私は、「ふらふらしていないで、もっと地に足がついた人生を歩みなさい」といまだに親からお説教をくらっている(実話)。
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