NECと三菱、ディスプレイ合弁を解消

» 2005年02月21日 17時08分 公開
[ITmedia]

 NECと三菱電機は2月21日、ディスプレイ事業会社・NEC三菱電機ビジュアルシステム(NMビジュアル)の合弁を3月末で解消すると発表した。同社はNECの100%子会社とし、三菱電機は同社から製品供給を受けて事業を継続する。

 NMビジュアルは2001年に設立。三菱電機のアパーチャグリル管「ダイヤモンドトロン」と国内ブランド力、NECのPCブランド力と海外ブランド力を結集し、PCディスプレイ専業会社として展開してきた。

 NECと三菱電機によると、ディスプレイ分野では液晶などフラットパネルの普及が進んでいる上、システム開発事業でもディスプレイの重要性が高まり、ディスプレイ開発でもシステム部門との連携が必要という。このためNMビジュアルの販売力や技術力を、両社のコア事業と戦略的に統合する時期が来たと判断。「発展的解消」に至ったと説明している。

 NMビジュアルは4月1日付けで、NECの100%子会社として社名を変更。NECのPC事業などと連携し、NECブランドでディスプレイ事業を継続する。NMビジュアルが販売してきた三菱ブランド製品は、三菱がデジタルメディア事業の一環として引き継ぐ。合弁解消後も開発・生産面での協力関係は維持することで申し合わせており、新会社から三菱への製品供給も行う予定としている。

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