最初の2つは、特に説明の必要はないだろう。3番目の「画像データベース(編集)」は、要するに録画済み番組ファイルの管理だ。「ロクラク」シリーズではリモコンの「記録映像」ボタンを押せば、最新の録画番組を即座に表示してくれ、カーソルの左右で前後へ録画番組をたぐっていくことも可能だが、この「画像データベース(編集)」ではサムネイル一覧(6または24)で録画済み番組を確認し、再生やファイル管理が行える。
再生を途中で止めた場合、その位置はファイルごとに記憶してくれる。また、サムネイルもその途中のシーンが反映されるので、わかりやすい。また、これも従来からの「ロクラク」の特徴だが、番組再生時の動作が滑らかなのは、高く評価できる。早送り/早戻しは、ともにカーソルの左右で4/16/64/256/999倍速が可能だが、この速度切り換えが非常にスムーズなのである。また、あらかじめ15秒または15分に設定しておける前後への再生スキップも、ボタンを押せば即座に反応するので、CMスキップも快適だ。スキップボタンを数回連続押ししても、速やか、かつ確実に追従してくれる。
「画像データベース(編集)」でファイルをカーソルで選び、「決定」ボタンを押すと、「サムネイルメニュー」が表示され、「ファイル再生」「ファイル選択」(一括削除などに使用)「ファイルコピー」(内蔵・増設ディスクへのコピー)「ファイル削除」「ファイルカット」(ファイル内で不要なシーンの削除)「ファイル分割」「ファイル結合」「ファイル設定」(ファイル名変更や保護)などを実行可能。さらに、「ビデオメール」を選択すれば、録画した番組がメールで送信される。ただし、それを受け取れるのは、ほかの「ロクラクIIリミテッド」、あるいは製品に付属する「ソフトウェアロクラク」をインストールしたパソコンのみ。
ファイルは「録画画質」(そのまま)「TV画質」(10フレーム/秒に間引く)「音声中心」(2フレーム/秒)から選択した形式で変換したのち、複数のメールに分割して送信される。たとえば、約27Mバイトのファイルでは、画質設定により、それぞれ15通、10通、4通のメールとなった。
当然ながら、長い尺のものを「録画画質」で送信したりすると、それ相応の処理時間がかかる。できれば、録画予約時に長時間/標準/高画質/カスタムではなく、ビデオメール標準/ビデオメール高画質を選び、サイズを抑えておいたほうがいいだろう。ただ、送信中でも他機能が利用不可になることはない。送信先のメールアドレスをリモコンのキーで入力(いわゆるケータイ式)するのは面倒だが、過去に送信したアドレスの履歴は保存されており、カーソルの左右で呼び出せる。
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