オンキヨーは3月3日、2ch音楽再生に特化したサウンドカード「WAVIO SE-90PCI」を発表、3月下旬より発売する。価格はオープンプライス、予想実売価格は1万円前後。
SE-90PCIは、オーディオコントローラにVIA Envy24MTを採用し、2005年3月現在業界初となる24ビット/192kHz光デジタル出力に対応する、2ch音楽再生に特化しその再生品質に徹底的にこだわったというPCIサウンドカード。
主な特徴として、
が挙げられる。
2ch再生に特化した設計がなされることで、アナログ出力部をL/Rの各chの構成パーツを左右対称に配置させ、かつ銅バスプレートの実装によりグラウンド強化がなされることで信号が相互影響を受けにくく、結果再生クオリティ向上が見込めるといった設計がなされている。
搭載される光デジタル出力端子は、同社デジタル入力端子搭載スピーカー「GX-77M」などサンプリングビット数24ビット/サンプリングレート192kHz入力に対応するスピーカーに直接接続することで、24ビット/192kHz再生環境を実現する。
同社独自回路となる「VLSC」は、D/A変換時に発生するパルスノイズを完全に除去し、なめらかな波形信号を出力する。
従来モデルWAVIO SE-150PCIは、VIA Envy24HTチップ、24ビット/192kHzD/Aコンバータなどに加え、7.1ch出力にも対応するマルチチャネル入出力端子、光デジタル入出力端子を搭載する、同じく高品位性が特徴のサウンドカードがあるが、同社による調査によると、SE-PCI150ユーザーのうち約93%が「ほぼ再生/どちらかといえば再生に使用」と録音も再生も積極的に使うユーザーを大きく上回る結果となったという。
また、そのうちマルチチャネル出力機能を使っているか否かという問いでは、約78%が「ステレオ2chでのみ使用している」と、7.1chを利用するユーザー約1.8%、5.1chを利用するユーザー約20%を大きく上回った。
事実上PCでは2ch再生のみで使用するユーザーが多く、iPodなどのデジタルオーディオプレーヤーの普及も相まって、PCで音楽を聴くユーザーが増加している。高機能さも重要だが、機能を限定することでパーツや配置設計を工夫する、かつ実売価格も安価とすることで、音楽再生品質にこだわりたいというユーザーニーズを強く反映した製品となる。
SE-90PCIの主な仕様は以下の通り。
製品名 | WAVIO SE-90PCI |
SN比 | 110デシベル(LINE OUT) |
周波数特性 | 0.3Hz〜44kHz(LINE OUT) |
デジタル出力サンプリング周波数 | 32、44.1、48、88.2、96、176.4、192kHz(Windows 2000使用時はOS制限により、デジタル出力サンプリングビット数/レートは24ビット/96kHzまで) |
搭載インタフェース | 左右RCA端子、光デジタル出力端子 |
対応OS | Windows 2000 Professional/XP |
発売日 | 2005年3月下旬 |
価格 | オープンプライス(予想実売価格:1万円前後) |
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