ファンを設置する場所といえば、PCケース背面や、3.5インチシャドーベイの前方などが多い。最近では、左側面に大型ファンを搭載するケースも増えているが、空気の流れができにくく、熱がたまりやすいメモリスロット周辺や電源ユニット脇などには、据え付けのファンの風だけでは難しいこともある。
そのような場合に便利なのが、ジャパンバリューの多関節ステー「PS-FreeArm」である。その関節により、自由な位置にファンを向けられるというのが特徴となる。
PS-FreeArmは、3つのアームとヒンジで構成される全長239ミリのアーム型ファンステーだ。6センチから12センチのファン装着が可能で、ヒンジ部を曲げて自由な角度で固定できる。ヒンジの可動角は根元部が360度。アーム部分の両端がそれぞれ200度、ファン固定部は360度となっている。数値だけ見てもイメージしにくいので、実際に取り付けてみることにしよう。
まずは、ファンを取り付ける。PS-FreeArmは厚さ25ミリのファンを想定して設定されているため、18ミリ厚タイプなどの薄型ファンでは、ステーとファンの間に隙間が出てしまう。この場合はナットや厚みのあるワッシャーなどを用いて固定しなければならない。
ところでPS-FreeArmは、PCケースに固定する場所が意外と限られることが分かった。ステーは、根元部にある2本のねじでPCケース内のシャシーなどに挟み込んで固定する仕組みになっている。
設置はブランクベイあたりを利用するのが確実だが、2本のねじは4センチほど離れ、そのステーは1段+α分の長さがあるため、1段ぶんしか空いていない場合にはうまく固定できない。確実に固定するには2段ぶん以上のスペースが必要、そのほかに取り付けられる場所を見つけるとなると、ケースによってはちょっと苦労するかもしれない。
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