dynabook Qosmio G20(Qosmio G20)は、AV利用を重視して高画質機能を搭載したノートPCラインアップのなかで、17インチワイド液晶ディスプレイを搭載した最上位シリーズ。従来のQosmio G10の後継製品となる。
Qosmioシリーズの特徴は「高画質」「高音質」「操作性」であるが、最新となるQosmio G20では高画質機能として「モーションエッジスムージング機能」「3次元フレームノイズリダクション機能」が取り入れられた。
どちらもソフトウェアで処理される高画質エンジンで、モーションエッジスムージング機能は斜め方向に移動する被写体の輪郭を補正することで、激しく動く画面などで「ギザギザ」の描画を抑えるもの。
3次元フレームノイズリダクション機能は、高精度でノイズを検出し、で除去することで、画面の広範囲に広がる同系色の映像で発生しやすいわずかな変化を補正、映像の「ざわつき感」を抑え、古いビデオテープで起こりがちな「ちらつき」を除去できる。
今回追加されたものを含めた高画質機能はOSを起動せずに使えるコンテンツソフト「QosmioPlayer」のみで使用可能。Windows XP上でコンテンツを表示する場合は従来どおり、これらソフトウェアで処理される高画質機能は使えない。
この仕様について東芝の商品企画担当者は「QosmioのコンセプトとしてはQosmioPlayerを使っている状態をデフォルトと考えている」と述べている。その、QosmioPlayerは、利用領域が従来の5Gバイトから20Gバイトに拡張された。
搭載する液晶ディスプレイのサイズは17インチワイドと従来のQosmio G10と同じだが、輝度が500カンデラ/平方メートルにアップ、反応速度も向上してQosmioPlayerでDVD-Videoを再生する場合で60fpsを実現した。
パーツ構成も一新され、チップセットにはPCI Expressに対応したIntel 915PMを採用。それに伴ない、メモリはDDR2-533を標準で512Mバイト(最大2Gバイト)、グラフィックスチップもGeForce Go6600を搭載。さらに、新世代PCカード規格であるExpressCardスロットも1基用意され、34ミリ幅、もしくは54ミリ幅のExpressCardが利用可能だ。
Qosmio G20はデザインも大きく変更され、ブラックとシルバーを基調にしたカラーリングに。ボタン類も、光タッチセンサーで動作するフラットボタンが採用され、青く光るイルミネーションボタンや、大きなボリュームダイアルなど、AV機器をイメージしたデザインが施されている。
Qosmio G20は「Qosmio G20/395LS」と「Qosmio G20/390LS」の2モデルを用意。両者の違いは搭載するCPU(395LSはPentium M 750、390LSはPentium M 740)とHDD容量(395LSは200Gバイト、390LSは160Gバイト)のみ。高画質機能や搭載するメモリ容量、グラフィクスチップなどほとんどのスペックは共通。HDDはどちらも2台搭載し、東芝独自のソフトウェアRAID制御「東芝RAID」によってRAID 0、もしくはRAID 1を構築できる。
製品名 | dynabook G20/395LS | dynabook G20/390LS |
CPU | Pentium M 750 | Pentium M 740 |
メモリ(最大) | DDR2-533/512Mバイト(2Gバイト) | |
HDD | 200Gバイト(100Gバイト×2) | 160Gバイト(80Gバイト×2) |
グラフィックス | GeForce Go6600 | |
キャプチャー機能 | ハードウェアMPEG-2 | |
光学ドライブ | 2層式DVDスーパーマルチ | |
ディスプレイ | 17インチワイド(1440×900ドット) | |
無線LAN | IEEE 802.11 b/g | |
カードスロット | PCカードTypeII×1、Express Card×1 | |
主なインタフェース・付属品 | USB2.0×4、IEEE 1394×1、Bluetooth | |
OS | Windows XP HomeEdition SP2 | |
本体サイズ | 幅406×奥行き285×厚さ43.1〜48.9ミリ | |
重量 | 約4.5キロ | |
予想実売価格 | 36万円前後 | |
出荷開始 | 3月下旬 |
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