現在ソーテックのデスクトップPCラインアップは4シリーズ存在する。うちスリム型ケースを使用する製品が3シリーズ、その中の最上位となるテレパソデスクトップモデルがPC STATION PVシリーズだ。
現在今回試したモデルは、単体価格で7万9800円となっているPC STATION PV2325ARと19インチ液晶ディスプレイのキャンペーンセットモデルだ。このディスプレイは本体と同時購入により旧モデルながらプラス3万9800円で入手でき、合計約12万で実現できる19インチディスプレイ付属テレパソモデルということになる。
PV2325ARの主なスペックは、CPUに2.53GHz駆動のCeleron D 325、マザーボードにグラフィックス機能付きのVIA PM800チップセット搭載製品、PC3200 DDR SDRAM256Mバイト(スロットは1つ空きあり)、7200rpmタイプの200GバイトHDD、DVD+R DL対応DVDスーパーマルチドライブ(試用機は、日立LGデータストレージ製「GSA-4163B」が搭載されていた)と、チップセット以外は、昨今のバリュークラスデスクトップPCとしては標準的な構成となっている。
また、もちろんテレパソモデルであるため、PCIスロットにハードウェアエンコードタイプのTVキャプチャカードが取り付けられ、リモコンも付属する。メモリースティック(Proにも対応)/SDメモリカード/MMC/スマートメディア/CF(TYPE-II対応)に対応するメモリカードリーダーも備わる。
この手のPCでは、チップセットにグラフィック統合コアを使うのは一般的となっているので、全体としてみれば昨今一般的なテレパソマシンと言える。メーカー製PCゆえに自分で拡張してしまうと保証外となってしまうが、空きスロットはAGP×1、PCI×2と後日のための拡張性も結構ある。
ただし残念なのは相変わらず搭載メモリは標準256Mバイトであるということ。512Mバイトモジュール1枚に切り替えたとしても市場価格判断での差額は2000〜3000円ほど(PC3200 DDR SDRAM 512Mバイトは約5000円、256Mバイトは約3000円)だし、いわゆる「安価・バリュー」モデルであってもWindows XPをOSとするなら512Mバイトは最低載せて欲しい。
TV録画・視聴・そのほか関連ソフトにはInterVideo製の「WinDVR3」「WinDVD5」「WinDVD Creator2 Platinum for SOTEC」がバンドルされている。そのほか、CD/DVD書き込みソフトに「Sonic RecordNow!」、宛名印刷・ホームページ作成・デジカメ画像管理・ドローソフトなどはアイフォー製の「筆王」「ホームページ Ninja」「デジカメninja」「かんたんラベル王」「The Graphics [ドロー] for SOTEC」、地図ソフト「Super Mapple Digital Ver.5 for SOTEC」、ウイルスチェックソフト「マカフィーウイルススキャン(90日サポート版」など、結構ソフトも入っている。
このあたり、バンドルソフトの多さも大手メーカー製とさほど変わりのない構成のようで、同社お得意の「素うどん」ではなくちょっと豪勢に「かき揚げ・ちくわ天(エビ天ではなく)入り、(やや大盛りの)カレーライスセット」といった感じだろうか。
なお、初心者が戸惑わないというべきなのかどうなのか、BTO項目は少ない。冒頭で19インチ液晶ディスプレイがすでに受注が終了してしまったと記載したが、SXGA表示対応の17インチディスプレイを選ぶ場合もプラス2万5800円、合計10万5620円とそこそこのコストパフォーマンスがあると言える。Officeアプリケーション(Office Personal Edition 2003:型番はPV2325ARB)はプラス2万円で追加可能となっている。
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