3月31日、秋葉原クロスフィールドの一角をなす「秋葉原ダイビル」がオープンし、これまでは通り道といった印象が強かったJR秋葉原駅電気街口南側が一気に華やかになった。
約5か月後の2005年9月には、総武線ホームを挟んだ向こう側にヨドバシカメラ秋葉原店(仮称)も開店する予定で、アキバ定番の巡回路が大きく変化することになりそうだと思っている人も多そうだ。
それに伴ったのかどうなのか、パーツショップの移転・開店も結構多かった。パソコン工房秋葉原店跡地にジャンク・中古パーツを扱う「じゃんじゃん亭」が入り、ソフマップ10号店跡地に中古PCショップ「あきばU-SHOP」が新規開店した。また、2005年2月末に閉店したOVERTOP 1号店の跡地には、DVDセルショップの「AVファクトリー」が入ることが決まっている。取材当時AVファクトリーでは従業員の募集を行っており、5月上旬にオープン予定となっている。
4月23日午前0時、アキバ複数のPCパーツショップが「Windows XP Professional x64 Edition」の深夜販売イベントを行った。
Windows XP Professional x64 Editionは、Athlon 64や64ビットPentium 4などを搭載するマシンで使える64ビット環境向けOSだ。一般ユーザーからすると、64ビットソフトウェアなどが揃わないと大幅な速度向上も望めず、現状は利用価値を見いだせないと考える人も多かった。そのためかイベントそのものを開催しないショップも多かったわけだが、予想に反して当日は、熱心な自作ハイエンドユーザー約200名以上も詰めかけ、結構盛況となった。
ニッチに対応できてこそアキバのPCパーツショップであり、深夜にも関わらずイベントに参加したユーザーはそのことを強く望み、期待するユーザーであったと言えよう。大型量販店出店の影響を憂う声も聞かれるが、このことはショップが今後も存続していけるポイントの1つではないだろうか。
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