MAXARTシリーズは、ポスター制作やCAD用途など、高い生産性が望まれるビジネス・教育現場向けとなる高速モデルとなる。
インクは従来の4色「PX-Pインク」を採用、染料インク並の広い色再現範囲と高耐光・オゾン・耐水性を備え、高速さと高画質さを両立させた。プリンタドライバやマルチセンサーなどの性能はMAXART K3シリーズと同様。
国内における大判プリンタ市場は、2000年度より4万から4万5000台でさほど大きく推移しているわけではないが、CAD用途に対してグラフィック用途へのニーズが拡大している傾向にある。
大判プリンタにおける2大市場となる上記用途に関して、2004年度のメーカー別シェアではCAD用途中心の日本HPが約5割に対し、グラフィックス用途中心の製品を出荷してきた同社が約3割を占める結果となっている。しかし今後はCAD市場はカラーニーズの拡大が、そしてグラフィック市場ではさらなる高画質化が望まれていることから、両市場の融合が進むことが予想されると、エプソン販売株式会社取締役社長 真道昌良氏は述べる。
今回MAXART K3とMAXARTの2シリーズをリリースする背景には、その融合傾向を見越した計画があり、そもそも強いグラフィック市場の加速に加え、高速・高生産性ニーズも満たす2方向のラインアップ戦略でシェア拡大を図る考え。前年度販売台数比150%増、2005年度シェア42%、両シリーズ合わせて今後1年間で6万台出荷を目標としている。
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