アップルコンピュータは5月11日、先月発表した新Power Mac G5とiMac G5についての製品発表会を行った。
まずはアップルコンピュータ プロダクトマーケティング小尾秀男氏が、Power Mac G5シリーズについての説明を行った。
新モデル3機種ともデュアル64ビットのPowerPC G5プロセッサを搭載し、上位機種の2.7 GHzモデルにはRADEON 9650グラフィックスカード(下位モデルはRADEON 9600)、256Mバイトのビデオメモリを搭載する。なお2.7GHzモデルのみ30インチのCinema HD Displayを1台接続可能だが、下位モデルでもBTOオプションでGeForce 6800 Ultra DDLグラフィックスカードを搭載することで、30インチCinema HD Display2台を利用できるようになる。
HDDは最大800Gバイトまで対応、メモリについては最大8Gバイトまで拡張可能となった。光学ドライブは16倍速2層記録対応のSuperDriveを内蔵した。またPCI-Xスロットを3つ搭載しており、HDコンテンツのビデオカードや音楽関係のデバイスなどを拡張できるという。外観の変更はないが、モデムポートが搭載されなくなった(BTOで追加可能)。
「ハードウェア、ソフトウェア、OSすべてを1つの会社でシームレスに開発しているため、無駄なく各リソースを使いこなせる。Power Mac G5に搭載されているTigerは、32bitはもちろん64bitのアプリケーションに対応している。このため、例えばFinal Cut ProをPower Mac G5の場合、G5ではディスプレイをデュアルで使えたり、レンダリング作業においても64ビットのパフォーマンスを十分に活かすことができる」とPower Mac G5とTigerとの組み合わせによる作業の快適さを語った。
引き続き、同社プロダクトマーケティング iMac担当江川大輔氏によるiMac G5の説明を行った。
同シリーズは、昨年9月に新型iMacが登場して以来のバージョンアップとなる。従来モデルからの改善点としては、CPUは最高2.0GHzとなり、メモリは標準で512Mバイトを搭載した。HDDは最大250Gバイトと大容量になり(上位モデルのみ。他モデルは160Gバイト)、BTOオプションで400Gバイトまで追加可能だ。光学ドライブは2層記録に対応した8倍速のSuperDriveを内蔵した(上位機種のみ)。なおビデオカードについてはPower Mac G5下位モデルと同様の、128Mバイトのビデオメモリを搭載したRADEON 9600を採用している。
そのほか802.11gのAirMac Extremeを標準で内蔵、さらにBluetooth 2.0+EDR(Enhanced Data Rate)ワイヤレスモジュール、ギガビットEthernetを搭載しており、将来のギガビットネットワークにも対応する。
「今回のアップグレードは“意味のあるアップグレード”だ。究極のオールインワンインデスクトップで、Power Mac G5のような高スペックマシンを必要としないユーザーすべてが満足する内容だ。さらにTigerを快適に使えるような、ツボをついた改善となっている。iMac G5はコンシューマー向け製品とは言えないくらいのすばらしいマシンだ」とiMac G5の魅力をアピールした。
製品ラインナップと価格は以下のとおり。
Power Mac G5シリーズ
モデル | 価格 |
---|---|
デュアル2GHz | 23万6040円 |
デュアル2.3GHz | 29万3790円 |
デュアル2.7GHz | 35万1540円 |
iMac G5シリーズ
モデル | 価格 |
---|---|
1.8GHz 17インチモデル | 15万2040円 |
2.0GHz 17インチモデル | 17万3040円 |
2.0GHz 20インチモデル | 20万9790円 |
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