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2005/06/07 18:30 更新

ユーザー事例:マッキャンエリクソン
TabletPCでペーパーレス化や広告イメージの具体化・共有化を実現 (1/2)

アカウントマネージメントパーソンにとって、クライアントに関するあらゆる資料・情報は“ビジネスのなる木”だ。だが、それらをすべてため込もうとすると、今度はその量に飲み込まれて身動きができなくなってしまう……。マッキャンエリクソンに勤めるあるアカウントマネージメントパーソンは、TabletPCを使うことでその矛盾を克服した。

TabletPCでクライアントの資料・情報を一元管理

 McCANN ERICKSONは、世界約130カ国で活動する世界有数の広告会社だ。その日本法人「マッキャンエリクソン」でアカウントマネージメントを担当する同社アカウントマネージメント カンパニーII、マッキャングローバル、アカウントスーパーバイザーの中里貴之氏は、TabletPCを活用することで、クライアントに関する資料・情報のペーパーレス化・ポータビリティ化や、抽象的な広告イメージの具体化・共有化、メモ取り・レポート作成作業の効率化などを実現したという。

 TabletPCを導入するに至った経緯や、TabletPCの導入でビジネススタイルがどう変わったか、今後のTabletPCに対する要望などをフランクに語っていただいた。

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愛用のTabletPC「HP Compaq Tablet PC TC1100」を手にインタビューに応えるマッキャンエリクソン アカウントマネージメント カンパニーII、マッキャングローバル、アカウントスーパーバイザーの中里貴之氏


ITmedia どのような経緯でTabletPCを導入しようと思われたのでしょうか。

中里貴之氏(以下、中里) 資料整理・保存用に作成していたパイプ式ファイルを何とかしたいと思ったのがきっかけです。

 これは私の“整理好き”という性格にも関連しているのでしょうが、いつでもすぐに参照できるように、さまざまな資料をクライアントの製品ごとに分類整理して、ファイルに綴じて使っていました。

 これはこれで便利だったのですが、資料が増えると取り扱いに困るようになりました。というのも、過去の資料をその場で参照したいこともあるので、クライアントとのミーティングの際にはファイルごと持って行っていたのですが、1回のミーティングで複数製品の打ち合わせを行うこともあり、そんな場合には何冊ものファイルを持ち歩かなくてはいけなかったからです。

ITmedia どれくらいのボリュームだったのですか。

中里 7センチぐらいのファイルが4冊とか5冊とか。量ったわけではありませんが、10キロぐらいはあったのではないでしょうか。それをカバンや紙袋に入れて持ち歩いていたわけです。よかれと思ってやっていることが、かえって負担になってしまっている。これではたまらないということで、何か良い手はないかと考え始めたわけです。

ITmedia その解決策がTabletPCだった。

中里 TabletPCとデジタルノートアプリケーション「Office OneNote」との組み合わせですね。TabletPC+OneNoteを使うことにより、1冊の物理的なファイルをOneNote上のタブ(セクション:上部のタブ)1つに置き換えることができました。どんどん増えていく各種の資料やメモ書きも、ページ(右側のタブ)として好きなだけ追加できますし。

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中里氏のOneNoteドキュメント。上部のセクションタブ1つが1冊の物理的なファイルに該当する

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通常のノートPCでは描くのが面倒なラフスケッチも、TabletPCならペンでさらさらと手軽に描ける

ITmedia ファイルに綴じていたすべての資料をTabletPC+OneNoteに移し替えることができたのでしょうか。

中里 ええ、そうです。当時担当していたクライアントは大手IT企業で、ミーティングで使う資料等もすべてPCで作成されていたため、普段から持ち歩いていたUSBメモリを使って、それらをTabletPCに取り込むことができたからです。

ITmedia 紙でのやりとりは必要なかったのでしょうか。

中里 はい。データを電子的にやりとりするようになったので、紙でのやりとりはほとんどなくなりました。たとえば、クリエイティブ(広告)のカンプ(ラフデザイン案)はファイルでやりとりし、それに赤字(修正指示)を入れてもらうようにしました。紙に印刷したカンプと同じように、直接ペンで赤字を書き込めるのがTabletPCのいいところですね。

 ペンで直接描けるというTabletPCの特徴は、抽象的なクリエイティブのイメージを具体化していくのにも役立ちました。

 クリエイティブの制作では、担当者がクライアントからクリエイティブのコンセプトやイメージなどを聞き出して会社に持ち帰り、それを制作部門に伝えてカンプを何パターンか制作させ、それをクライアントに見せて一番イメージに近いものを選んでもらったり、何がどう違うのかといった意見や要望を聞き出して、それをまた会社に持ち帰って制作部門にフィードバックし……というプロセスを経るのが一般的です。

 その点TabletPCは、ペンで手軽にスケッチが描けます。そこで制作部門のスタッフにもクライアントとの打ち合わせに同席してもらい、クリエイティブのコンセプトやイメージを聞きながら、その場でスケッチに起こしてもらうようにしました。そのスケッチをクライアントに見てもらいながら、ここはああだ、あそこはこうだと意見や要望を言ってもらい、それに合わせてその場でスケッチを修正していくことで、クライアントの頭の中にある抽象的なイメージをより具体的なものとして共有することができるようになりました。

相手の目を見て話をしながらメモが取れる

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[栗田昌宜,ITmedia]

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