Intel乗り換えの動機はPowerPCの消費電力問題――ジョブズ氏が基調講演で説明

» 2005年06月07日 07時13分 公開
[IDG Japan]
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 Intelプロセッサを搭載したMacコンピュータは来年の今頃までに登場し、2007年末までにはApple ComputerのMacすべてがIntelプロセッサに切り替わる。サンフランシスコで開催の世界開発者会議(WWDC)でAppleが6月6日表明した。

 デベロッパーは大部分がこの動きに賞賛を送った。ただ、スティーブ・ジョブズCEOが、Appleは過去15年で3番目となる大掛かりな技術移行を行うと確認した瞬間、モスコーニウェストコンベンションセンターの開発者3800人の中からは息をのむ音が聞こえた。

 Intelの新CEO、ポール・オッテリーニ氏がジョブズ氏とともに壇上に上がり、Intelの最新顧客を発表した。「Intelでは素晴らしい製品の提供でAppleと協力できる機会を与えられたことに、非常に興奮を覚えている」とオッテリーニ氏。

 今回の動きに至ったのは、Intelが「ずば抜けて最強のプロセッサロードマップ」を持っているからだとジョブズ氏は述べている。

 「当社は現在でも素晴らしい製品を出しているが、将来に目を向けたとき、あなた方のために驚異的な製品を構築したいと思い描いている。しかし未来のPowerPCロードマップではこれをどう構築できるのかが分からない」。ジョブズ氏は基調講演でこう説明。

 未来のPowerPCプロセッサの問題は、ワット当たりのパフォーマンスにあるとジョブズ氏。Appleの今後の製品では大量の電力を消費せずにパフォーマンスを引き出すことが非常に重要になるが、この点で、IntelのプロセッサはIBMよりもずっと先を行っていると話した。

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