「デジタル・ホーム」で国内個人向けPCシェア拡大を図るデル

» 2005年06月07日 17時59分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 デルは6月7日、都内ホテルでデュアルコアPentium、BTXシャシー採用のコンシューマ向けデスクトップPC3モデルを発表した。

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 新たに追加されたのは、高パフォーマンス/拡張性を持つゲーマー向けハイスペックモデル「Dimension XPS Gen5」、拡張性の高いBTXミドルタワーケース採用の「Dimension 9100」、コンパクト・スリム筐体採用の「Dimension 5100C」の3モデル。デュアルコアPentium対応を中心とする新規格の採用、リビング・インテリアとの親和性を考慮した新たな筐体カラー採用などが主な特徴となる。

 同社では、これら製品群を「デジタル・ホーム」向けと位置付け、多様化かつ高性能化されたPC機能を利用し、ユーザーニーズに合わせた展開・設置が可能な環境を提供するとしている。

photo 「(デルのPCで)“デジタル・ホーム”実現をお手伝いできる」デル クライアント製品マーケティング本部本部長 郡信一郎氏

 そのラインアップも、Dimension XPSシリーズは高性能志向ユーザー・3Dゲームユーザー、9100Cシリーズは基本機能だけでなく、家庭内におけるデジタルホームネットワークの中心としても利用可能なスペックも兼ね備えるオールマイティさを、そして5100Cはカラーラインアップとその筐体デザインから、デザイン性をも望むユーザー向けと3機種で広範囲をカバーし、そのユーザー層に望まれるとされるモデルを用意した。

 同社はとくに、TVCMでのターゲットとして想定する、大多数のPCリテラシーはそれほど高くない一般ユーザー向けモデル、Dimension 5100Cないし9100にて、国内市場にてさらなるシェア拡大を図る考え。基本スペック向上に加えて、同シリーズにはTV・オーディオ・ホームネットワーク機能なども備えることで“生活の一部・インテリアの一部としてのPCへ”といったユーザー提案・販売戦略を行っていく。

photo インテル マーケティング本部コンシューママーケティング部長 岡本航児氏
photo デュアルコアPentium D 340は、シングルコアPentium 4/2GHzと比較すると、HD映像→WMEへのトランスコード時間で2分の1も短縮といった具体的優位性などが挙げられた

 会場では、インテル マーケティング本部コンシューママーケティング部長 岡本航児氏もゲストスピーカーとして登場し、PCを軸にしたホーム利用時に複数番組の同時録画、動画編集、動画エンコード/トランスコード/トランスレート、家庭内でのストリーミング配信、そしてウイルススキャン、データ暗号化、自動OS/ウイルスパターンアップデートなどPCそのものの保護など、さまざまな処理を同時に高速にこなすことができるデュアルコアCPUの優位性を説いた。

photo デルが想定する「デジタル・ホーム」の一例。Dimension 9100をメディアセンタークライアントとし、ワイヤレスLAN接続されたノートPC「Inspiron 9300」、デル製DLPプロジェクタ「1100MP」+5.1chスピーカによる映画視聴ができるリビングルーム
photo 書斎スペースには、コンパクトでデザイン性に富むDimension 5100Cと20インチワイド液晶、インクジェット複合機「オールインワンプリンタ 942」などを設置
photo ベッドルームには、アイ・オー・データ機器製の無線LAN対応ネットワークメディアプレーヤー「AVeL LinkPlayer」とワイド液晶TV「W2600」を設置、リビングルーム(別部屋)に置いたPC内コンテンツを無線LAN経由で視聴

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