日本AMDは6月18日、19日の2日間、東京秋葉原・大阪日本橋・名古屋大須の3地域でデュアルコアCPU、Athlon 64 X2の発売記念イベントを開催した。
このイベントは地域別に数か所で開催され、イベント当日18日の第1回め会場となったアキバプロント(Linux Cafe Di PRONTO秋葉原店)最奥部スペースを皮切りに、カクタソフマップ、TSUKUMO eX、フェイス秋葉原本店と各店舗を巡るというもの。
今回は日本AMD社長、ディビッドM・ユーゼ氏も訪れ、スピーチを行うということで会場は一般客だけでなくメディア関係者も多数集まり、会場はこれまでの同店でのイベントでは類を見ないほどの大人数で賑わった。
今回はその1番最初に開催されたアキバプロントでの様子を中心に振り返ってみることにしよう。
ユーゼ氏は、「Athlon 64 X2の中で最下位モデルとなるAthlon 64 X2 4000+でも、他社製デュアルコアCPUの最上位モデルより高速だ」と当初より挑発的かつ強気に発言し、会場を沸かせたのが印象的だった。Athlon 64 X2の発売に際して、ハイスペック志向自作ユーザーの多い日本向けへより多くのCPUを集めるために本社に掛け合ったことなどの苦労話も語られた。
また、マザーや電源を変更しなくてもマザーのBIOSさえ対応すればAthlon 64 X2が利用可能になるという導入のしやすさなども強調し、ぜひ購入してその性能の高さを実感して欲しいとしている。
同氏スピーチで驚いたことは、これらをすべて日本語で行ったこと。もともと語学堪能であったのだろうが、一番ターゲットコンシューマに近いアキバ個人ユーザー向けイベントでのこの行いは、日本AMDの国内市場に向ける姿勢やねらいをもなんとなくにでも感じ取ることができたといえよう。
その後のプレゼンテーションでも、Athlon 64 X2のデュアルコアがPentium Dなどと比べて、よりデュアルコアに適したつくりのCPUである点など、ライバルに対するAthlon 64 X2の優位性を続けて強調する。
デモ内では、さすがにPentium Dとの性能比較は行われなかったものの、今回発売になるAthlon 64 X2の最上位モデル「Athlon 64 X2 4800+」と同社シングルコアCPU「Athlon 64 4000+」との性能比較デモなどが実施された。これらは双方動作周波数は2.40GHzで動作するもので、「Shade 8」を用いた3Dレンダリング性能比較やペガシス「TMPGEnc 3.0 Xpress」での動画エンコード性能などにおいて、デュアルコアCPU搭載システムがほぼ倍の速度で処理でき、マルチスレッド対応アプリケーションにおけるデュアルコアの優位性が示された。
また最後に行われた質疑応答上でのこと、「Athlon 64 X2を動物にたとえるなら?」という質問に対してユーゼ氏は、自信満々「King of the Beast!。百獣の王、ライオン以外に考えられない」。イベントでは終始Athlon 64 X2に対する自信を示す格好となった。
Athlon 64 X2 4200+
Athlon 64 X2 4400+
Athlon 64 X2 4600+
Athlon 64 X2 4800+
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