“Tiger”入りのPowerMac G5をいじってみた〜Tiger編Power Mac G5レビュー:第3回(2/2 ページ)

» 2005年06月27日 16時12分 公開
[こばやしゆたか,ITmedia]
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Dashboard

 さて、これからTigerの話。Tigerの新機能の中でも「派手さ」では随一のものだ。ホットキー(デフォルトでは「F12」)を押すことで、いま作業中のデスクトップの上に重なるように、ちょっとした小さな「道具」(ウィジェットと呼ぶ)が現れるという仕組みだ。大昔のMacユーザーあるいはPalmユーザーにはデスクアクセサリーの現代版って言うと分かりやすいかもしれない。

 Dashboardを使ってみているところはこんな感じ。

動画はこちら(約2.9Mバイト)

 画面を小さくした上にMPEGで圧縮しちゃったんで、細かいところが分かりにくくてすみません。やっているのは、次のようなことだ。

  • Dashboard起動。デスクトップが暗くなって、その上にウィジェットが並ぶ。
  • その中の「AccuWeather」を選択。iのアイコンをクリックしてして「Tokyo,Japan」を設定(*3)。ついでに温度設定を「℃」にする。
  • ここ1週間の東京の天気予報が分かる。
  • 右下のアイコンをクリックすると、今画面に出ていないウィジェットが見られる。
  • その中からスティッキーズ(メモ)を選択(*4)。表示されるときの波打つようなエフェクトに注目。これは、ビデオカードがCoreImageに対応していないと表示されない。当然Power Mac G5搭載のATI Radeon 9650ならOK(*5)。
  • それを脇にやって、辞書(翻訳)と、世界時計も呼び出す。世界時計は既に1つ表示されているけど、このように複数呼び出すことも可能。
  • 2つ目の時計はクパチーノ(アップル本社のあるところ)にしてみる。白く表示されているのは昼間だってこと。
  • 辞書を使って翻訳を試してみる。「日→英」で、「魚を焼く」→「The fish is broiled.」だそうだ(*6)。
  • もう一度「F12」を押して終了(あるいは、デスクトップの何でもないところをクリックしてもいい)。おつかれさま。

 ウィジェットは「/ライブラリ/Widgets」フォルダの中に入っている。また、ユーザー専用のものは「~/ライブラリ/Widgets」にある。

 この実態はXHTMLファイルだ。ウィジェットアイコンを右クリック(じゃなかった「control」+クリック)して、「パッケージの中身を表示」すると、こんなようになる。

 Calculator.htmlなんてファイルが見える(*7)。これをSafariで開くと、ちゃんと計算機が表示されるのだ。もちろん計算もできる。

 というわけで、XHTMLが書ける人なら、ウィジェットを作るのはそんなにむずかしくない(いや、機能によってはHTMLでも十分だ)(*8)。あとはアイディア。「Dashboard Lineup - Googols of Widgets」にはいろいろなものがあるので、見に行ってみよう。またおなじみ「新しもの好きのダウンロード」にもいくつも紹介されている。

 さて次回は、Tigerの目玉機能「Spotlight」を見ていこう。


*3デフォルトで、ただ「Tokyo」となっているのでわかりにくいのだけど、ここは「Tokyo,Japan」と入力しないといけない。

*4従来からあるアプリケーション版のスティッキーズもあるのだけど、これとウィジェット版とは別もので、メモの内容は共有されていない。これは不便。

*5対応していないビデオカードの場合は、エフェクトがないだけで、実用上はさしつかえない。

*6原文に主語がないから、受動態になるのね。

*7「Calculator.html」はいいんだけど、「AddressBook.html」には“!DOCTYPE”宣言がないぞ。

*8オリジナルを示しておくと、http://developer.apple.com/macosx/dashboard.htmlに情報がある。ここのサンプルはほんとにHTMLだ。

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