さて、これからTigerの話。Tigerの新機能の中でも「派手さ」では随一のものだ。ホットキー(デフォルトでは「F12」)を押すことで、いま作業中のデスクトップの上に重なるように、ちょっとした小さな「道具」(ウィジェットと呼ぶ)が現れるという仕組みだ。大昔のMacユーザーあるいはPalmユーザーにはデスクアクセサリーの現代版って言うと分かりやすいかもしれない。
Dashboardを使ってみているところはこんな感じ。
画面を小さくした上にMPEGで圧縮しちゃったんで、細かいところが分かりにくくてすみません。やっているのは、次のようなことだ。
ウィジェットは「/ライブラリ/Widgets」フォルダの中に入っている。また、ユーザー専用のものは「~/ライブラリ/Widgets」にある。
この実態はXHTMLファイルだ。ウィジェットアイコンを右クリック(じゃなかった「control」+クリック)して、「パッケージの中身を表示」すると、こんなようになる。
Calculator.htmlなんてファイルが見える(*7)。これをSafariで開くと、ちゃんと計算機が表示されるのだ。もちろん計算もできる。
というわけで、XHTMLが書ける人なら、ウィジェットを作るのはそんなにむずかしくない(いや、機能によってはHTMLでも十分だ)(*8)。あとはアイディア。「Dashboard Lineup - Googols of Widgets」にはいろいろなものがあるので、見に行ってみよう。またおなじみ「新しもの好きのダウンロード」にもいくつも紹介されている。
さて次回は、Tigerの目玉機能「Spotlight」を見ていこう。
*3デフォルトで、ただ「Tokyo」となっているのでわかりにくいのだけど、ここは「Tokyo,Japan」と入力しないといけない。
*4従来からあるアプリケーション版のスティッキーズもあるのだけど、これとウィジェット版とは別もので、メモの内容は共有されていない。これは不便。
*5対応していないビデオカードの場合は、エフェクトがないだけで、実用上はさしつかえない。
*6原文に主語がないから、受動態になるのね。
*7「Calculator.html」はいいんだけど、「AddressBook.html」には“!DOCTYPE”宣言がないぞ。
*8オリジナルを示しておくと、http://developer.apple.com/macosx/dashboard.htmlに情報がある。ここのサンプルはほんとにHTMLだ。
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