FOMA対応PCって何?──ケータイをPC用入力機器にする「Lipii」のねらい(1/2 ページ)

» 2005年07月20日 22時31分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 クイックサンは7月20日、携帯電話や赤外線リモコンをPC用マウス/キーボードとして使用できるようにするシステム「Lipii」を発表、その概念とビジネスモデルを公開した。

photo 「インタフェース革命を起こす」クイックサン代表取締役社長 安達寛高氏

 Lipiiは同社開発の専用赤外線受光機を軸とし、先日発売が開始された学習機能付きの多機能リモコン「PA-301」や、赤外線通信機能・JAVAアプリ対応の携帯電話(当面はドコモ用のiアプリのみ提供)にて、キー入力やマウス操作をエミュレートできるというシステム。専用受光機をUSBでPCに接続して使用する。

photo 家庭用大画面TVなどと専用受光機を接続したPCを、専用リモコンや携帯電話にて操作できるというスタイルとなる。信号到達範囲は約5から10メートル

 想定シチュエーションとして、リビングルームにおいてテレビパソコンなどを設置している家庭での利用が挙げられる。文字の入力は携帯電話で行うような方法で行えたり、必要なボタンだけを1プッシュで操作できる工夫などにより、とくに若年層やシニアユーザーに対して有効であるとしている。

photo PC上のソフト「ワードパッド」で、「こ」という文字を入力している場面。携帯電話の操作で「か」キーを5回押して確定するといった携帯電話で文字入力を行う方法と同様にPC上アプリケーションへの文字入力が行える
photo 専用赤外線受光機とリモコンキット「PA-301」(受光機はリモコンキットに付属)
photo PA-301には、学習機能付きのAVリモコンの機能から、PC操作用の各種ボタンが搭載される。中央の円形のものはマウス操作用のトラックポインタ、その周りのボタンにはマウスの左右ボタン/更新/進む/戻る/Shift/Esc/確定(Enter)といったPC操作用の機能が割り当てられている

 携帯電話からは、コンテンツモード、キーボード&マウス操作モード、かな入力モード、英字入力モード、数字入力モードとモードを切り替えることにより、ボタン数が少ない携帯電話での操作を可能としている。上下左右とセンターキーは、コンテンツ/キーボード&マウス操作モード時はマウス操作、文字入力モード時は決定、BackSpace、Space、半角/全角切り替えといった操作が割り当てられている。

photo iアプリにより提供される携帯電話用操作インタフェース。左上からコンテンツモード、キーボード&マウス操作モード、かな入力モード、英字入力モード、数字入力モード

専用受光機の配布量が軸──配布メーカーにはハードウェア的アフィリエイトプログラムも用意

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