米AMDは企業向けサーバプロセッサメーカーとして浮上したことで勢いを得て、この成功を足掛かりにデスクトップとノートPCプロセッサの採用拡大を目指す考えだ。AMD幹部が8月9日語った。
AMDはこれまで二流のプロセッサメーカーかゲーマー指向のニッチプレイヤーと見られてきたが、今ではウォール街とシリコンバレーにある大企業のCIOやIT管理者を相手に売り込みをかける。Opteronプロセッサによって企業幹部と接する道が開け、耳を傾けてくれる相手を確保したところで、顧客にデスクトップとノートPC向けプロセッサにも目を向けてもらうつもりだと、AMDが新設したコマーシャルビジネス部門のベン・ウィリアムズ副社長は語った。
AMDは2009年に企業向けプロセッサ出荷で30%のシェア獲得という目標を設定。同氏によれば、現在の出荷におけるシェアは企業向けデスクトップ/ノートPCが5%以下、サーバプロセッサは11.2%。
同社はまず、デスクトップとノートPCプロセッサを運輸、金融サービスといった特定市場向けに売り込んで成長につなげたい考えだとウィリアムズ氏は説明。Opteronもこのやり方で、まず高性能コンピューティングと研究機関に売り込んだことが奏功したと説明している。
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