予算はずばり5万円以内──格安ショップブランドPC購入のポイントITmedia Shopping バイヤーズガイド(1/2 ページ)

» 2005年08月15日 17時30分 公開
[池紀彦&編集部,ITmedia]

 PCも低価格化が進み、メーカー製最新モデルでも10万円程度あればそこそこのスペックのものが購入できるようになってきました。

 さてPCは、Webサイト閲覧とメールというインターネットによる基本活用方法はもちろん、ワープロや表計算といった事務・仕事活用、デジカメ画像の管理や編集、DVカメラで撮影した映像の編集、そしてTV視聴や録画・DVDの作成、音楽再生、ゲームなどさまざまな活用方法があるわけで、当然ながらこれを読んでいるオトーサンは自分が納得できるスペックと予算の範囲で購入したPCを使っていることでしょう。

 さて今は夏休み中。ずばりお子さまが「おとうさん、ぱそこん買って」とおねだりしてくる可能性が結構高い時期でもあります。ボーナスは旅行に使ったり、大画面TVやDVD/HDDレコーダーといった大モノを購入してしまったというオトーサンにとっては悩みどころなのかもしれません。

 そこで、今回はずばり予算は5万円。5万円以内の予算で格安PCを探してみてはいかがでしょうか。もちろん最新メーカー製PCとなるとこの予算では難しいので、ねらい目は「ショップブランドPC」となりそうです。

 ショップブランドPCとは、PCパーツショップが自作PCパーツをあらかじめ見繕い、それらを構成し、ワンセットのPCとして販売している製品を差します。ショップブランドPCのメリットは、CPUはこれ/HDD容量は何Gバイトといったように比較的自由に構成できること、そのために予算範囲内で選べる可能性が大きいこと、そして基本は自作PCのため、後からも自作PCパーツを用いてグレードアップするのも容易な傾向であることなどがあります。

 では早速、ショップブランドPC購入ポイントをチェックしていきましょう。

OS

 通常のメーカー製PCは、当然OS──Windows XPがインストールされた状態で販売されていますが、ショップブランドPCは基本価格を安価に、あるいはOSはすでに所持しているのでいらないというユーザー向けに、各種パーツと同じく、OSもオプション扱いとなっているモデルも存在します。そのために、PCワンセットとして購入する今回のシチュエーションではOS込みで購入しなければなりません。

 しかしこのWindows XP、たとえば一般ユーザー向けのWindows XP Home Editionであっても単体で購入すると2万円ほどもする結構高い製品なのです。つまりあらかじめOS込みの価格かということがかなり重要なポイントかもしれません。

メモリ容量

 続いてメモリ容量。メモリ容量が少ないとPCが不安定になったり、動作が鈍くなるなど、快適にPCが使えないのはご存じの通りですが、さすがにWindows XPで使用するのであれば最低256Mバイト、できれば512Mバイト以上搭載しておけば安心できそうです。超激安のモデルなどは、標準では256Mバイト以下しか搭載していないものもあるので注意しておきたいところでしょう。

 ショップブランドPCの多くは、購入時に行えるカスタマイズメニュー(BTOメニュー)よりメモリ増強などもあらかじめ行えるので、これを利用しておきたいところです。

光学ドライブ

 続いては光学ドライブです。こちらも標準構成ではCD-ROMドライブしか搭載しないものも存在します。これはこれで別途費用がかからないのでよいのですが、PCで映画DVDなどを見たいのであればDVD-ROMに対応するもの、そしていまどきは一緒にCD作成も行えないといろいろ面倒なので、やはりDVD/CD-RWコンボドライブくらいは搭載しておきたいところだと思います。

 なお記録型DVDドライブも最近は安価になってきたので、プラス数千円程度で変更できるようになっています。

HDD容量

 続いては、HDD容量です。最小構成では40GバイトのHDDから用意されています。インターネット利用のみの利用であれば、そして今回のようなシチュエーションであればこれでもそこそこ十分かもしれません。ただし、デジカメ画像を大量に保存したり、音楽・動画データを保存したいという場合であれば、こちらもそれほどオプション費用もかからないので予算に合わせて増強してもよいでしょう。

CPU

 最後にCPUです。安価なショップブランドPCのモデルの場合は、もともとバリュークラスCPUを用い、さらにやや世代の古いCPUを利用することで安価としている部分もあるので、絶対的な性能についてはさほど期待できないかもしれません。

 ただし、オトーサンがひと昔前に使っていたPCがどのくらいのスペックだったかということを考えてみると、基本的には2GHzほどの性能を持つCPUであれば、それほど困るほどではないといえましょう。

 対応CPUソケットについては、将来CPUのみをアップグレードさせたい場合には、現モデルにも用いられているLGA775(インテル系システム)ないしSocket 754(AMD系システム)を選ぶという手段がある一方、そもそも今回ピックアップするモデルはそれほど基本スペックが高くないことから、将来のアップグレードは気にせず、1世代前のmPGA478でより安価にという手段のどちらを選ぶかがポイントになりそうです。

もう少しスペックアップさせたい場合のチェックポイント

 まず、3Dゲームを楽しみたい場合は、ショップブランドPCの多くが採用するチップセット内蔵グラフィックス機能ではややスペックが足りないことが予想されます。この場合はとりあえずは必要なくても、グラフィックスカード用スロットであるAGP、またはPCI Express×16があるかどうかをチェックしておきたいところです。

 PCでTV視聴・録画を行いたい場合は、増設スロットの規格や本数をチェックしておきたいところです。たとえば、デザイン性に優れるスリムタイプのケースを採用するモデルの場合は、TVキャプチャーカードを設置するためのPCI増設スロットが少なかったり、そもそも存在しない可能性もあります。もちろんこれはUSB接続タイプの外付けTVキャプチャーユニットを活用すれば事足りることでもありますが。

 あとは、ショップブランドPC購入にて意外と忘れがちな部分になりますが、残念ながらディスプレイは別オプションとなることがほとんどです。またこちらはそれほど高価にはなりませんが、キーボードやマウスも別オプションとなる場合もあります。

 では、次のページからのスペック比較カタログでポイントをチェックしながら、お好みのショップブランドPCを探してみましょう。

5万円以内の格安ショップブランドPCカタログ

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