ThinkPad R52の価格を確認すると最廉価モデルが15万150円、最上位モデルが22万500円となる。最上位モデルにもなると20万円を超えてしまうわけであるが、液晶ディスプレイを高解像度のまま、光学ドライブをDVD-ROMとCD-RWのコンボドライブに変更、HDD容量を60Gバイトにしたモデルなら18万600円と手ごろな価格となってくる。このように組み込む機能を絞ることで、価格を下げて購入できるのはバリエーションを増やしたメリットと言えるだろう。
ThinkPad R52はThinkPadシリーズの中では値ごろ感があるが、デルや日本HPといったノートPCと比べると、構成によっては割高感がでてくる部分もある。ただ、それらの低価格ノートなどと明らかに異なるのは、スペックには見えないセキュリティ意識の高さだ。指紋センサーの標準搭載やセキュリティソフトの機能強化などはほかの低価格ノートにはないThinkPadの強味とも言える。
今後、企業導入などでますます重要になってくると思われるセキュリティの充実を一早くアピールしている同社のノート戦略。現時点ではまだ見えないが、数年後同社の戦略が正しかったか否かが明らかになるだろう。
最後に、各種ベンチマークのテスト結果を掲載しておく。なお、バッテリー駆動時間については、液晶輝度を最大、CPUパワーを全開の1.73GHz駆動に設定して測定を行ったため、スペック値と比べるとかなり時間が短くなっているが、CPUパワーを全開にしているにも関わらず、2時間以上バッテリー駆動できるPentium Mの底力には目を見張るものがある。
PCMark04 PCMark | 3032 |
PCMark04 CPU | 3361 |
PCMark04 Memory | 3179 |
PCMark04 Graphics | 788 |
PCMark04 HDD | 3391 |
3DMark03 3DMarks | 803 |
Business Disk WinMark 99 | 4560 |
High-End Disk WinMark 99 | 15100 |
BBench Ver1.01 | 2時間10.8分 |
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