dynabookのサブブランド「Qosmio」シリーズのフラッグシップに位置づけられるのがQosmio G20だ。2灯式で500カンデラ平方メートルという液晶テレビ相当の高輝度を誇る17インチワイド液晶ディスプレイを搭載し、Intel 915PMチップセットを基板に実装。グラフィックスチップには「GeForce Go6200 TurboCache」を採用する。
Qosmio G20の新モデルとして2製品が用意されているがAV関連の機能は共通。2製品の相違は基本的に上位機種のG20/495LSが512Mバイト×2チャネルのメモリ構成でデュアルチャネルをサポートし、最新規格のVer.2に対応したBluetoothもG20/495LSのみとなった。
従来モデルと比べてハードウェアスペックの共通点は多く、ノートPCとしての基本的な性能はそれほど変更されていない。ノートPCとしてはユニークなRAID機能も含め従来モデルのレビューも参考にしていただきたい。
新モデルの注目すべき点は、自社開発のソフトウェア採用で大幅に進化したWindows上でのテレビ機能だ。旧モデルまではIntervideoを中心としたサードパーティアプリケーションを導入し、これらを呼び出すための専用メニューを搭載しているだけだった。操作環境においては正直言ってQosmioの独自色は薄かった。
新モデルのテレビ機能は「Qosmio AVセンター」と呼ぶ自社開発の統合アプリケーションに変更された。「Qosmio AVセンター」ではテレビの視聴、録画、再生に加え、音楽ファイルや静止画ファイルなども一括して管理する。また利用スタイルに応じて変化する2種類のユーザーインタフェースを採用、PCの前でキーボードやマウスで操作することを想定し、コンテンツの一覧性を重視した「2フィートUI」と、快適なリモコン操作のために離れた位置からの視認性を重視した「10フィートUI」を備えている。
ユーザーインタフェースという点でもう1つ注目したいのが、同社のデジタルレコーダーであるRDシリーズのそれに準拠していることだ。電子番組表を「番組ナビ」、録画予約を「録るナビ」、録画番組一覧を「見るナビ」と呼び、10フィートUIでは画面デザインも酷似している。リモコンはRDシリーズと機能の違いからボタンレイアウトこそ若干異なるが、こちらも基本デザインを共通とするものだ。総合家電メーカーでもある東芝ならではのアプローチとも言える。
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