4万円台でセキュリティチップを搭載したIntel 915スリムタワー──エプソンダイレクト「Endeavor AT955」(2/3 ページ)

» 2005年10月03日 17時00分 公開
[寺崎基生,ITmedia]

InfoneonのセキュリティチップによりBIOSレベルでHDDをロック可能

 Endeavor AT955はマザーボード上にセキュリティチップを搭載しており、HDD内の保存されているデータを強力に保護する機能を実装している。搭載しているのはメモリでお馴染みのInfoneonのチップで、TPM(Trusted Platform Module) 1.1bに準拠している。セキュリティチップによってBIOSレベルでのHDD保護が可能になった。HDDパスワードを設定しておくとBIOS起動時にパスワードの入力が必要になる。FDDからの起動もできなくなるため、HDDの中身を覗くことすらできなくなる。パスワードを入力しないと、BIOSセットアップも起動することができないため、設定変更も不可能。なお、このパスワードはBIOSのCMOSではなく、セキュリティチップ内に記録されている。そのため、CMOSをクリアしたり、マザーボードの電池を抜いて放置しても、パスワードがクリアされることはない。

 ほかにも、セキュリティレベルの設定により、FDDやUSBなどへのアクセスを制限する機能を搭載、データの持ち出しをハードウェアレベルで制限できる。これらの機能は、不特定多数の人間が出入り可能なセキュリティの高くないオフィスで使用する場合に有効となる。なお、パスワードの設定をしなければ、普通のPCと同じように利用できるので、起動時の手間が増えることを嫌うユーザーもご安心頂きたい。

Infoneonのセキュリティチップ。設定されたパスワードはこのチップに記録され、認証されない限りBIOSやOSが起動しない仕組みとなっている

HDDパスワードが設定されていると、PCの電源投入時にパスワードを入力しないと、一切起動しない仕組みとなっている。リセット時は入力を求められない

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