VAIO type X Livingは、昨年発表されたVAIO type Xの「派生モデル」ともいうべきデスクトップPC。本体価格が50万円を超えるハイエンドキャプチャー&AVコンテンツサーバ的性格だったVAIO type Xと異なり、VAIO type X LivingはAVサーバ的な機能に加えて、クライアント的な使い方により特化した使い方を想定している。
構成パーツはCPUにPentium D 820、7200rpmのSerial ATA対応HDD、DDR2-533MHzメモリとハイエンドでそろえられている。ユーザーが構成を指定できる「VAIO オーナーメードモデル」も用意され、そちらではメモリ容量を1Gバイト(512Mバイト×2)か512Mバイト(256Mバイト×2)から、HDD容量を1Tバイト(500Gバイト×2)か500Mバイト(250Gバイト×2)からそれぞれ選択可能。キャプチャーカードの構成もデジタルチューナ(BS、地上、110度CD対応)+アナログダブルチューナ、もしくはアナログダブルチューナを選べる。
筐体は通常の横置きデスクトップPCとなったが、そのデザインはテレビやAV機器を意識。筐体の周囲が囲まれるAVラックに設置しても対応できる冷却機構や、VAIO type R相当の静音性能を実現している。
VAIO type X Livingは「テレビに接続して」「リモコンで操作する」という使い方が基本。そのため、リビングにおいて使われることを第一に考えたユーザーインタフェースや機能が組み込まれている。ディスプレイインタフェースとしてVGA出力は用意されていない。その代わりに組み込まれたのが、PCとしては初めてとなる「HDMI端子」。HDMIを持たないテレビにはD端子(D4対応)で接続可能。サウンドも先日発表されたVAIOから搭載された「Sound Reality」を採用して、高いSN比を実現している。
ホームサーバの機能はソフトウェア「VAIO Media」で実現する。VAIO type X Livingは最新のVAIO Media ver.5.0に対応。デジタル放送のホームネットワーク利用を可能にする「DTCP-IP」をサポートし、同梱されるデジタル放送視聴録画ソフト「StationTV Digital for VAIO Media」で録画したデジタル放送をホームネットワーク内に配信できるようになった。
なお、VAIO Media Ver.5.0はVAIOホームページよりダウンロードして導入することになる(近日中に開始予定)。このソフトのサーバ機能を利用できるのは「StationTV Digital for VAIO」「デジタル放送対応DTCP-IPモジュール」(VAIO Media ver.5.0アップグレードで提供される)が導入されたPCのみ。また、DTCP-IPで配信されるコンテンツを再生できるクライアント機能に対応できるPCのスペックは、VAIOホームページで紹介される予定。
機種名 | VGX-XL70S |
OS | Windows XP Home Edition(SP2) |
CPU | Pentium D 820 |
チップセット | Intel 945P |
メモリ | DDR2 -533MHz/1Gバイト(512Mバイト×2) |
グラフィックスカード | GeForce 6200 with TurboCache |
HDD | 約1Tバイト(512Gバイト×2)Serial ATA |
光学ドライブ | 2層式DVD±R対応DVDスーパーマルチドライブ |
主なインタフェース | USB2.0×4、I.LINK×3、HDMI端子、D端子出力、FeliCaポート |
カードスロット | CFカード×1、xDカード×1、SDカード×1、メモリースティク×1、スマートメディア×1 |
ネットワーク | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T、IEEE 802.11b/g |
サイズ | 約幅430×高さ129×奥行400ミリ(本体、突起物含まず) |
重量 | 約10.6 〜 10.9キロ |
実売想定価格 | 18万円〜 |
発売予定日 | 近日予定 |
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