華麗なホワイト筐体をまとう、地デジ対応デスクトップ──「Prius Air AR37N」(1/5 ページ)

» 2005年10月11日 17時08分 公開
[寺崎基生,ITmedia]

 2005年秋冬モデルとして登場した日立製デスクトップPC、Prius Airシリーズのトップモデルに位置するのがPrius Air AR37Nだ。

photo 地上デジタル放送チューナーを搭載する、日立製作所「Prius Air AR37N」

 1つ前の2005年夏モデル「Prius Air AR37M」では、19インチ液晶ディスプレイとハードウェアエンコードタイプのTVチューナーカードが搭載されていた。今回のAR37Nでは旧モデルと比較し、付属ディスプレイは17インチワイドとややサイズは小さくなったものの、TVのワイド映像を視聴するのなら、解像度およびサイズは19インチ液晶とほぼ同等のレベルであり、十分に迫力のある映像を楽しむことができる。

 “ワイド映像を”と先に述べたが、AR37Nのもっとも特徴的な部分、それは地上波デジタルチューナーの搭載に通じる。ハードウェアエンコードタイプの地上波アナログTVチューナーに加えて、待望の地上波デジタルチューナーが搭載されたのである。

地上デジタル放送をハイビジョン画質で視聴&録画OK

 地上波デジタルチューナーは、シルク印刷で「HITACHI Wenger」と印刷されており、一般に市販されているモデルではない。OS上からは、Hitachi hmpv Deviceというデバイス名で認識されており、カスタムメイドの製品であることが分かる。

photo 搭載される地上デジタル放送チューナーカード。オリジナルLSI「BroadGear」によって、HD映像のデコードが行われる。ブラケット部には、D端子の映像出力インタフェースが備わっている

 このカードには、一般的なTVチューナーカードにはないケーブルが基板から伸びており、そのうちのひとつは別途B-CASカードスロットに接続されている。地上波デジタルを受信する場合には、家庭用機器と同様に、B-CASカードを差すことで動作する仕組みになっている。

photo B-CASカードは背面に差す

 地上波デジタルチューナーカードの基板には、ヒートシンクが載せられたエンコードチップのようなパーツがある。同社サイトによると、日立製カスタムLSI「BroadGear」というチップで、こちらも画質向上のための、AR37Nの特徴の1つだ。

 もう一方のアナログ放送用TVチューナーカードは、ハードウェアエンコーダであるCONEXANT「CX23416」を搭載する、ピクセラ「PIX-CTV100PW」が採用される。PIX-CTV100PWは、ピクセラによるWindows XP Media Center Edition(MCE)対応モデル「PIX-CTV200PW」から高画質化機能を省いたもので、MCE搭載PC用にOEM出荷されていた。もちろん普通のWindowsにも対応し、一般販売も行われるようになったモデルである。

地デジ含めて統合ソフト1つで操作できる「Prius Navistation 4」

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