放送とインターネットが融合した新しい“テレビ”──シャープ、AVセンターPC新製品発表

» 2005年10月21日 17時39分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 今回登場したAVセンターPCは、上位モデル「PC-TX100K/32MD3」と下位モデル「PC-TX32K」の2モデル。PC-TX100KはCPUにPentium 4 630を搭載、メモリがDDR2-533MHz/1Gバイト、HDD容量400Gバイト。PC本体にデジタル放送対応チューナを搭載したキャプチャーカードとアナログ放送対応チューナ搭載キャプチャーカードの2枚が組み込まれている。「PC-TX32K」はCPUにCeleron D 336を搭載。メモリがDDR2-533MHz/512Mバイト、HDD容量が250Gバイト。PC本体にアナログ放送対応チューナ搭載キャプチャーカードを組み込む。そのほかのスペックは両モデルとも同じ。

「新しい“テレビ”のカタチ」と紹介されたAVセンター「PC」の新製品「PC-TX100K」

PC-TX100Kの背面。ディスプレイのインタフェースはDVI-D

 「PC-TX100K」はAVセンターPCとして初めてデジタル放送(地上、BS、110度CS)に対応したキャプチャーカードをPC本体に組み込んだ。なお、AVセンターPCと組み合わせるために登場した32インチの液晶ディスイプレイ「32MD3」にもデジタル放送対応チューナーが搭載されているので、視聴のみならばPC-TX32Kでも可能。PC-TX100Kで録画した番組は「録画したPC」でのみ再生可能。内蔵する光学ドライブへのムーブも不可である。

 リビングにおいて家族全員で簡単に使ってもらえるように「PC-TX100K」「PC-TX32K」ではリモコンでテレビを操作するようにAVセンターPCを扱える「チャンネルUI」と呼ぶ10フィートUIを取り入れている。コンテンツソースの種類に関係なく、アナログ放送もデジタル放送も、そして最近普及の兆しが見えるブロードバント放送でも、リモコンのチャネルボタンを操作するだけで、希望のコンテンツを選べるようにしている。

シャープが「今回の最も重要なコンセプト」と位置付ける「チャンネルUI」は、どんな種類のソースでもテレビのチェネルのように再生できることを目指している

 シャープは、昨年の同じ時期に立ち上げたAVセンターPCというカテゴリーにおいて「ユーザーから多くの反響があり、新しいカテゴリーが確立した」と判断している。AVセンターPCを利用しているユーザーは「番組と関連ホームページを同時に視聴する」「家族全員で同時に利用する」傾向があり、さらに「ブロードバンド放送を利用するユーザー数が増えている」と分析している。

 このように、シャープが「ビッグバンの時期にきている」と認識しているブロードバンド放送に対応すべく、PC-TX100K、PC-TX32Kでは、NTTコミュニケーションズの「OCNスーパーチャネル」とソフトバンクBBの「TV Bank」(仮称)と連携、先に述べた「チャンネルUI」に対応したコンテンツ選択が可能になっている(もちろんユーザーが独自に他社のブロードバンドサービスを利用することは可能。ただし、その場合はチャンネルUIがブロードバンドコンテンツで利用できない)。

製品発表会では「AVセンターPCのおかげで明るい家族」を“寸劇”で表現

型名PC-TX23HPC-TX23H
OSWindows XP Home Edition SP2
CPUPentium 4 630(3GHz)Celeron D 336(2.80GHz)
メモリ(最大)1Gバイト(2Gバイト)512Mバイト(2Gバイト)
HDD400Gバイト250Gバイト
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
TVチューナーデジタル放送対応キャプチャーカード、アナログ放送対応キャプチャーカードアナログ放送対応キャプチャーカード
サウンドAC97準拠
主なインタフェースUSB2.0×4、IEEE1394×2(4ピン×1、6ピン×1)、CFカードスロット×1、SDメモリ/スマートメディア/メモリースティック対応カードスロット×1、DVI-D×1、光デジタル出力×1、音声入出力
本体サイズ439(幅)×329(奥行き)×61(高さ)ミリ
重量約7.1キロ
ディスプレイ32インチワイドTFTカラー液晶
予想実売価格46万円前後36万円前後

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