DLNA準拠ソフト含む18種類を1本に──Nero、メディア統合ソフト「Nero 7 Premium」発表(2/2 ページ)

» 2005年10月24日 22時36分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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Blu-ray、HD DVDは双方対応。追って無償アップデータを公開予定

 Blu-rayおよびHD DVDについては、双方を再生からオーサリングまでに対応させ、同ソフトユーザーに対して無償アップデータを提供する予定となっている。具体的な提供時期は両規格の規格がまだ完全に策定されていないことなどから未定としたが、再生・オーサリング環境ともに開発は順調だという。

photo Blu-ray Diskの書き込み/再生を行っていたデモPC
photo デモ機に搭載されていたパイオニア製BDドライブ(左)、BD再生デモが行われていたフィリップス製BDドライブ搭載のVAIO
photo 約15MbpsのH.264 AVCソースを、Pentium D 830(3GHz)/2Gバイトメモリ搭載マシンで再生しているデモ。デュアルコアCPU搭載PCであってもCPU稼働率は約60%とかなり高い
photo こちらはHD DVDを再生していたPentium 4/3.20GHz搭載デモマシン。
photo 搭載されていた日本電気製HD DVD-ROMドライブ「HR-1100A」(左)と同ドライブ搭載の外付けモデル
photo HD DVDの再生デモマシンはBD用のそれよりややスペックが劣るマシンが使われていたが、CPU稼働率は約50%となっていた。こちらのソースはビットレート12Mbpsとのこと

 Nero 7 Premiumは、家庭用大画面TVでも活用できるメディアセンター的アプリケーションも備えることで、リモコンでの操作・使用も望まれる。同ソフトそのものにはリモコンキットの類を付属する予定はないが、Windows XP Media Center Edition用のリモコンキットなどにて操作を可能とするよう対応させるとしている。

Nero日本法人が本格的に活動を開始

 前バージョンNero 6までは、ライブドア(プロジー)が国内向けローカライズ版の販売を行っていたが、Nero 7 Premiumの販売を開始する12月より体制を大幅に変える。2004年3月に設立した日本法人によりコンシューマ向け製品のパッケージ製造・販売についてを直接管理し、ブランド・製品認知のためのマーケティング、プロモーションを行っていく。

 なお販売面に関しては、年賀状・住所録ソフト「筆王」シリーズで知られるアイフォーと業務提携を行い、拡販を図る。Nero 7 Premiumは、従来からの同社製品や他社メディア統合ソフトユーザー、そしてPC初心者層を中心に、年間7万本の販売を目指す。

 なお同社2005/2006年度の目標として「OEM/リテールの両市場におけるNo.1のソフトウェアプロバイダに」「“Sipps”をVoIPソフトフォンアプリとして国内第2位のシェアに」のほか、同社「Nero Digital」フォーマットをオーディオおよびビデオの代表的フォーマットとして確率することを掲げている。

 Nero Digitalは、標準的なMPEG-4ビデオ/オーディオをベースに、LC AAC/HE-AAC/H.264 AVCなど新たなフォーマットに準拠し、PCだけでなくホームエンタテインメント機器含む家庭用機器をターゲットにしたMPEG-4系コーデック。ほかの規格と比べ、画質・エンコード速度に優れるといったメリットが挙げられている。

photo Nero Digital形式の普及・代表的フォーマットとしての確率を目指す

 想定機器は、PC・家庭用プレーヤー・携帯電話/PDAなどのポータブルデバイス、そして次世代家庭用機器(H.264 AVC規格を採用するBlu-ray/HD DVD機器)などがある。Nero Digital認証済み機器は、2005年末に約500万台がヨーロッパにて、国内およびアメリカでは2006年より出荷される見込みとなっている。

photo 「Nero 7は家庭内でのメディア共有ツールも含めた、究極のオールインワンメディアソリューションだ。同時に次世代プレーヤーやデジタルホーム実現に適するNero Digital形式も普及させていきたい」Nero(日本法人)代表取締役 Charly Lippoth氏
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