国内PC出荷台数、上半期で過去最高に

» 2005年10月26日 16時34分 公開
[ITmedia]

 電子情報技術産業協会(JEITA)が10月26日まとめた2005年度上半期(4〜9月)の国内PC出荷実績によると、国内出荷台数は620万2000台(前年同期比16%増)となり、上半期としては過去最高になった。市場の6割強を占めるビジネス向けが好調だった上、個人向けでも1人1台化が進んだ。

 上半期の国内出荷金額は7901億円(同6%増)。国内と輸出を合わせた総出荷台数は671万9000台(同16%増)、金額は8548億円(同7%増)だった。

photo 出荷台数・金額の推移(JEITA発表)

 4月の個人情報保護法の本格施行でビジネス向けに勢いがつき、景気回復に合わせてIT投資が積極化。個人市場も回復の勢いが持続しており、生活の先行きへの安心感が広がりつつあることから、夏商戦以降も購買意欲は高いという。

 形状別では、ノート型の割合が55%と前年同期から2ポイント増。デスクトップ型のうち、ディスプレイが付属しない単体型の割合が第2四半期で52%となり、初めて過半数を占めた。単体型が多いビジネス向けの拡大に加え、個人ユーザーの買い換え需要の高まりも背景にあるとみられる。

 下半期も堅調に推移すると予想。冬のボーナスも高水準が伝えられるなど、個人向け需要にも期待をかける。JEITAパーソナルコンピュータ事業委員会の片山徹委員長(NEC専務)は「当初予想の年間1250万台は間違いなくクリアできるだろう」と話している。

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