NEON CRABの実際の冷却効果はいかがなものだろう。
巨大なサイズの画像ファイルいくつかをバッチ処理し、かつブラウザウインドウを大量開くなど、メモリ使用量が70%以上となるようにし、同時にWindows Media Encoderで適当なファイルをソフトウェアエンコードしながら負荷をかけ、簡易温度計にてその5分後のメモリ表面温度を計測してみた。
パーツ構成と結果は以下の通り。室内温度は28度だ。
CPU | Athlon 64 3000+ |
マザーボード | ギガバイト「GA-K8NS Ultra-939」(nForce 3チップセット搭載) |
HDD | Ultra ATA/100接続120Gバイト+80Gバイト |
メモリ | PC3200 256Mバイト×4 |
グラフィックスカード | 玄人志向「RD955-A128C」(RADEON 9550) |
測定前 | 測定後(測定前との差) | |
NEON CRABなし | 34.0度 | 46.3度(+12.3度) |
NEON CRABあり | 34.2度 | 39.4度(+5.2度) |
NEON CRABの搭載にて、約7度の差が確認できた。ま、ファンで直接風を当てるため予想はできうるものではあるが、実感値としてはそこそこだ。
ちなみにNEON CRAB装着時は、3分が経過したあたりから温度上昇が鈍り、39度前後を上下した。いっぽう未装着時では5分が経過するまで、ほぼ一定のペースで上がり続けていた。つまり未装着時はもう少し上昇する可能性があることを意味している。
騒音レベルとしては筆者環境では、ケース近づいて耳を澄ますと気がつくといった感じでほとんど気がつかないレベルだった。ただしクリップで挟むことで取り付ける仕組みのため、共振や知らぬ間にはずれてしまうといった可能性についてはちょっと心配かもしれない。
最近の高性能なCPUやグラフィックスカード、チップセットなどはかなり高温になるが、比例してメモリも高温になる。ましてやメモリは空冷しにくい場所にあることが多いだけに、この手のパーツは今後種類も増えてきそうだ。
ちなみにNEON CRABの価格は2000円前後と導入しやすい価格である。ピンポイントでメモリにも気を配りたいというユーザーにとってはかなりお手頃ではなかろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.