かつては圧倒的に割高感のあったノートPCが高性能化、低価格化する中で、デスクトップPCに求められるものは随分変わってきたように思う。現在でも多くの人がPC購入の大きな動機としているインターネット利用が中心であれば、ノートPCで十分と思う人は多いはずだ。
そのような流れの中で、デスクトップPCをあえて利用する理由があるとすれば、それはやはりノートPCには求められない高性能や拡張性を活かした使い方だ。実際デスクトップPCは大画面ディスプレイと組み合わせてのAVユースや、ホームサーバといった使い方をメーカーは提案し始めているし、そういった使い方を求めているユーザー層も多いだろう。実際筆者も、ここ数年デスクトップPCはテレビ録画や動画のエンコード、そしてマルチメディアサーバとして利用する比重が圧倒的に高くなっている。
しかし、少し困った問題もある。AVユースとなれば、PCをリビングに設置したくもなる。プライベートルームに置くにしても、動画エンコードは時間がかかるため寝ている間に、といった使い方も多いし、マルチメディアサーバとして利用するとなると、自動的に24時間稼動となってしまったりもする。つまり、できるだけ動作音の小さい静かなPCが良いわけだ。
しかし、現在の高性能CPUを持ってしても依然重たい処理の1つである動画エンコードを考慮すると、必然的に高性能なCPUを使いたくなるものだが、これは必然的にPCの動作音が大きくなることを意味する。
高性能でも静か、という相反する2つの要素を満たしてくれるPCを探すと、必然的にCPU水冷システムを採用したPCとなる。もちろん水冷システムを組み込んだPCを自作することも不可能ではないが、正直なところ、信頼性という点で不安要素も多い。また、ケースもそれ相応に内部の動作音が漏れにくい製品を探すとなると、やはり手間もかかる。
となると、おのずと食指が動いてしまうのは、大手PCベンダーでは唯一水冷PCを手がけているNECのVALUESTARとなるわけだ。
水冷システムを採用したVALUESTARには店頭販売モデルもあるが、今回目を付けたのは、NEC Directから直販されている「VALUESTAR GタイプX」(以下、タイプX)だ。
すでに第3世代目となる信頼性の高いCPU水冷システムを搭載しているのはもちろん、PCUPdateの記事でも触れられている通り(「VALUESTAR X VX980/DD」のレビュー記事を参照)、BTOで選択可能なビデオカードにも静音性を意識した製品が準備され、ケース内のスロットの位置も、ビデオカードの放熱や動作音の軽減を意識した場所となっている。後々により高性能なビデオカードに交換したいなんてときにも効いてくるはずだ。
拡張スロットやドライブベイの数といった拡張性も必要十分で、直販モデルならOSにWindows XP Professionalが選択できる点も、筆者的には大きな魅力である。
国内メジャーPCサイト5社が一斉レビュー
国内のメジャーPCサイト5社がNEC Directで用途別にノートPC、デスクトップそれぞれお薦めBTOを紹介。同時に、読者が選んだ人気1位のマシンが抽選で1名にプレゼントされる、投票キャンペーンも実施。
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提供:日本電気 株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年11月30日