ジャストシステムは10月31日、日本語文書作成ソフト「一太郎2006」、日本語入力システム「ATOK 2006」、グラフィック・プレゼンデータ作成ソフト「花子2006」、および上記をセットにした「一太郎2006&花子2006 スペシャルパック」を発表、2006年2月10日より発売する。
それぞれ製品パッケージ版のほか、バージョンアップ版/アカデミック版などが用意される。製品ラインアップは以下の通り。
製品 | 形態 | 価格(税別) |
一太郎2006 | 製品版 | 2万円 |
キャンペーン版 | 9800円 | |
バージョンアップ版 | 8000円 | |
キャンパスセット | 8000円 | |
ATOK 2006 | 製品版 | 8000円 |
電子辞書セット | 1万1000円 | |
就活応援セット | 5800円 | |
ATOKユーザー向け優待版 | 5000円 | |
同電子辞書セット優待版 | 8000円 | |
花子2006 | 製品版 | 9800円 |
バージョンアップ版 | 8000円 | |
キャンパスキット | 8000円 | |
書籍セット | 1万800円 | |
一太郎2006&花子2006スペシャルパック | 製品版 (一太郎2006、花子2006のほか「PDFから一太郎!」「Justsystem PDF Creator LE」が付属される) | 2万5000円 |
バージョンアップ版 | 1万5000円 | |
キャンパスキット | 1万5000円 |
今回の一太郎2006では、素早く操作ができる「スピーディー」さ、情報管理や文書公開が安心して行える「セキュア」さ、多様なフォーマットで文書活用が行える「オープン」さをテーマに、インタフェースを一新し、文書校正機能・改ざん禁止機能など備える「提出確認」機能、「文書の比較」「ふりがな」機能、「ほかソフト互換精度を向上」といった機能の搭載・強化が行われた。
前バージョンとなる一太郎2005と比べ、ユーザーインタフェースがかなり変更された。アウトライン/基本編集フェーズなど文書作成プロセスに沿って最適な画面に切り替えができるよう、画面左下に「フェーズタブ」が設置された。またコマンドバー機能もそれら作業にあわせた可変される機能、カスタマイズも行えるナレッジウインドウ機能など、“操作に迷わず文書作成に集中する”ために工夫された。
今回のインタフェース変更は、一連の訴訟(関連記事参照)の関連から、「あらかじめそれに該当しないように開発を行った」(ジャストシステム 代表取締役社長 浮川氏)としているが、該当箇所はそもそも操作に大きく影響がないことから改めてもとに戻す考えはないようだ。「今後もこれに統一していく」(同)と、よりユーザーが使いやすいインタフェースにできたと自信をみせている。
文書作成を行ったなら、それを見る第3者も意識せねばならない──これを支援するのが新たに搭載された「提出確認」機能だ。公開前に内容を確認・チェックする、セキュリティ設定を行うといった、文書提出前に行う一連の作業を必要に応じて支援してくれる。
とくに、表記・単語の揺れなど総合的に文書をチェックする「文書校正」機能が強化されている。ATOKに搭載される辞書から受信用言、公用文、送り仮名、常用漢字、難解語の言い換えといった多くチェック項目について修正(が必要と思われる)箇所を指摘してくれるという。
文書表現機能における強化ポイントについては「アウトライン」機能、および「ふりがな」機能向上もその1つとなる。[レベル1で改ページ]を設定すると、アウトラインレベル1が設定された段落で自動的に改ページを行うよう整形してくれる機能や、文字ひとつひとつにルビを振る「モノルビ」精度が向上(認識率99%)し、書式・かな/カナの一括変換、促音・拗音を自動的に大文字にするといった機能が備わった。
Word文書とのさらなる互換精度向上も新たなポイントの1つだ。罫線セルの高さをより精確に再現し、行間罫線の位置をWordに近づけるチューニングがなされ、罫線・文字部分に関してとくに精度が向上した。
対応OSは、Windows 98/Me/2000 Professional/XP。
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