今週木曜、ASUS製ATXマザー「A8N32-SLI Deluxe」と「P5N32-SLI Deluxe」がアキバ各ショップに入荷した。価格はともに3万円前後で、在庫は少数。クレバリー1号店は「製造数が少ないようで、再入荷の予定は立っていません」とのこと。ほかのショップも同じ状況のようだ。
A8N32-SLI Deluxeは、PCI Express x16接続によるSLI構築が可能なチップセット「nForce4 SLI X16」、Athlon 64/64 X2などを使用できるSocket 939を搭載するマザーだ。PCI Express x16×2、PCI Expressx4×1と、PCI×3を備える。理論値3GbpsのSerial ATA IIフェーズ2、ギガビットLAN、IEEE1394や8chサウンド出力などを搭載する。
P5N32-SLI Deluxeは、nForce4 SLI Intel Edition/nForce4 SLI搭載のLGA 775マザー。PCI Express x16×2、PCI Express x4×1、PCI Express x1×2、PCI×2を備える。ほかオンボード機能はA8N32-SLI Deluxeとほぼ同一だが、4基のメモリスロットに最大16Gバイトのメモリを搭載可能としている。
両製品はNVIDIA SLI構成時に、2基あるPCI Express x16スロットを帯域幅16レーンで使えるのが最大の特徴。従来のチップセット「nForce4 SLI」では各スロットの帯域幅を8レーンまで抑えてSLIを動作させているが、同シリーズなら16レーンにて利用できる。
入荷早々かなりの人気で、調査当日の金曜時点で売り切れていたショップも少なくなかった。昨今、3万円ほどするハイエンドコンシューマ志向の製品が即売り上げに結びつくのも珍しい状況である。人気の理由について高速電脳は「よいものは高くても確実にニーズがあります。信頼性の高いASUS製ということも売り上げに関係しているでしょう」と分析する。
なお2モデルで比べると、調査当日の金曜時点では「A8N32-SLI Deluxe」のほうが若干売れていた感じだ。パソコンショップ・アークは「ハイエンドクラスのマザーを試そうとする人はAthlon 64系ユーザーが多いからでしょうか。また、Socket 939の最後のアップグレードということで思い切って購入する人もいると思います」と話す。
AMDは2006年下半期から、Socket 754と939の次世代ソケットとしてSocket M2(および同F/同S1)の投入を予定しており、現ソケット下では「A8N32-SLI Deluxe」が適切と判断したヘビーユーザーが多いようだ。
ちなみに、フルスペックのSLI性能を体験できる機会としては「数十人のユーザーが同画面で動くようなオンラインゲームしかありません。GeForce 7800系でSLIを組むと、たとえばAthlon 64 FXでもCPUがボトルネックになっていると感じられるほどパフォーマンスが発揮できますから。普通の使い方ではまず必要ないレベル。それでも“普通じゃいや”というのがアキバユーザーなのですよね」(某ショップ)と語る。
製品 | ASUS「A8N32-SLI Deluxe」 |
入荷ショップ | |
BLESS秋葉原本店 | 2万9980円 |
クレバリー1号店 | 3万1468円 |
フェイス秋葉原本店 | 3万1470円 |
パソコンショップ・アーク | 3万1980円 |
USER'S SIDE秋葉原本店 | 3万2340円 |
ドスパラアキバ店 | 3万2800円 |
製品 | ASUS「P5N32-SLI Deluxe」 |
入荷ショップ | |
BLESS秋葉原本店 | 2万9980円 |
クレバリー1号店 | 3万418円 |
パソコンショップ・アーク | 3万980円 |
ドスパラアキバ店 | 3万1800円 |
USER'S SIDE秋葉原本店 | 3万3390円 |
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