HDMI端子搭載/静音性も魅力の日立流リビング・ハイビジョンPC──「Prius Deck N」(1/5 ページ)

» 2005年11月15日 08時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 日立製作所「Prius Deck N」は、同社デスクトップPCの上位製品に位置する2005年PC秋冬モデル新シリーズだ。ラインアップにDH75NとDH73Nの2機種が用意される。DH75Nは地上アナログダブルチューナー搭載&2番組同時録画機能に500GバイトHDD搭載のモデル、DH73Nは地上波アナログシングルチューナーに250GバイトHDD搭載モデルとなっている。

photo 日立製作所「Prius Deck DH75N」。実売価格は26万円前後(ITmedia +D Shoppingで最安値をチェックする)

 CPUは双方デュアルコアのPentium D 820(2.80GHz)、512Mバイトメモリ、すべてのDVDメディアに対応するDVDスーパーマルチドライブを採用し、PCとして高い基本処理能力も備える。

 特徴的なのはそのケースデザインである。幅わずか59ミリのスリムタワー型ケースを採用し、まるで1Uのラックマウントサーバーを縦置きにしたような形状となっている。そのサイズは従来の同社製品と比較してもほぼ半分の幅に小型化されており、たとえばディスプレイ背面に置くことでディスプレイ一体型なみのスペースにて設置することもできるようになっている(そのため本体スタンド部分も、ディスプレイのスタンド背面の幅にくり抜き、ぴったり合わせられるようなギミックも備わっている)。

photo 非常に薄い筐体デザインを採用する
photo 本体スタンドの一部が外れ、本体をディスプレイ背面に設置することもできるようになっている

 排熱性などの理由にてそのまま上部にディスプレイを置くことは想定されていないが、もちろん横置きも可能であり、オーディオラックなどに収めてラック上段にディスプレイをといった設置も可能だと思われる。なおPCとは思えない、極めてシンプルでプレーンなデザインにてリビングルームにも違和感なく設置できることだろう。

 そのスリムなケースデザインながら、使い勝手も犠牲にしていない。光学ドライブや3in1メモリカードリーダー(SDメモリカード・メモリースティック・xDピクチャーカード)、PCの電源スイッチは、本体ではなくディスプレイ部に装備される仕組みを採用した。基本的にディスプレイは操作するユーザーの目の前にある。リビング用途も想定される本機の場合はとくに、本体そのものにあるより、目の前のディスプレイ部にあるほうが使い勝手は格段によさそうだ。

photo ディスプレイにスロットインタイプの光学ドライブ、ドライブしたのカバーを外すとメモリカードリーダーなどが搭載される

 キーボード・マウスはもちろんワイヤレスタイプとなっている。リモコン受光部もディスプレイ部に装備しているので、本体をディスプレイ背面に設置したらリモコンの使い勝手が悪くなるといったことももちろんなく、本機の使い勝手における悪影響は与えない。トータルでレイアウトフリーにできる配慮がなされているのだ。

photo テンキー付きだがコンパクトなワイヤレスキーボードと、スクロールホイール付きワイヤレスマウスが付属される

20インチディスプレイで快適PCユース、HDMI端子の活用で大画面AVユースを

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