マイクロソフトは11月11日、タブレットPC用の機能拡張パック「Microsoft拡張パックfor Windows XP Tablet PC Edition」を配布開始した。同パックはユーティリティやデスクトップテーマなど5本をセットにしたもので、タブレットPCに便利な機能を追加することが可能だ。さっそくインストールしてみたので、その使い勝手をリポートしよう。
11月11日、マイクロソフトはタブレットPCに5種類のユーティリティやゲームを追加できる「Microsoft拡張パックfor Windows XP Tablet PC Edition」を発表、同社サイトを通じて配布を開始した。この拡張パックは、タブレットPCの使い勝手を向上させる「インクデスクトップ」、「Snipping Tool」、「Send to OneNote 2003」という3種のユーティリティ、ペンを使って楽しめるゲーム「Hexic Deluxe」、それに専用のデスクトップテーマ「エナジーブルー」がセットになっている。
というわけで、この拡張パックのリポートをいち早くお届けしよう。使ってみると思わず“にやり”とさせられるような機能がちょっと嬉しい、一足早い“クリスマスプレゼント”という感じだったのである。
フルネームにすると「Microsoft拡張パックfor Windows XP Tablet PC Edition」と長いので、以後は「拡張パック」と呼ばせてもらうが、この拡張パックは以下のURLからダウンロード可能だ。
http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/tabletpc/downloads/ enhancementpack/default.mspx
なお、この拡張パックを利用するには、Windows XP Tablet PC Edition日本語版と「.NET Framework 1.1」が必要となるが、タブレットPCを所有していれば「Windows Update」などから無償でダウンロードできるので、基本的にはノープロブレムだろう。
インストールは、ダウンロードしたインストーラパッケージ「EnhancementPack.msi」をダブルクリックするだけ。セットアップウィザードが表示され、指示に従っていくだけでインストールできる。インストール後は「拡張パックの参照」というランチャーが起動するので、ここから各機能を利用すればよい。
では、拡張パックの各機能をザックリと見ていこう。
まずは「エナジーブルー」。抜けるような青空が、タブレットPCの画面全体に広がる新しいデスクトップテーマだ。色合いが少々明るめになっているのには訳がある。すなわち、この後で紹介する「インクデスクトップ」が使いやすいように配慮されているのだ。
「インクデスクトップ」は、デスクトップに貼り付けられるメモ帳ユーティリティととりあえず考えてもらえばよい。インクデスクトップを起動させたら、後はペンでメモを書くだけだ。
インクデスクトップが単なるメモ帳ユーティリティと違うのは、メモ帳だけでなく、予定表や格子状のノート、縦書き用和紙など、さまざまな用途向けのテンプレートが装備されており、目的に応じて使い分けが可能になっている点だろう。画面上部に小さなツールバーが表示され、ペン操作ですべてがコントロールできるので、常に起動しておけば、いつでも必要なときにササッと書けるというのがインクデスクトップの大きなメリットだ。
画面に直接、ペンでスラスラと書ける軽快な使い勝手は、紙のメモ帳の感覚に近い。今までありそうでなかったタブレットPCらしい手軽かつ高機能なメモ帳、それがインクデスクトップなのである。
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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日