きょうは65ナノにシュリンクされた新世代Pentium Dの費用対効果に感心したCPU(4/6 ページ)

» 2006年01月06日 11時00分 公開
[笠原一輝,ITmedia]
3DMark03 3DMark

3DMark03 CPU

 Futuremarkの3DMark03は3Dゲームのベンチマークで、シェーダモデル3.0をサポートした3DMark05が登場した今でも利用されることが多い。3DMark03で行われる複数のゲームベンチの総合結果である3DMarkの値はGPUの性能に依存しているため、どのCPUでも結果は同じようになる。これに対してCPU Scoreの結果は、CPUの差がはっきりと表れる。

 このテストはキャッシュの依存度が高いため、Pentium D 920の結果はPentium D 820を上回っている。ただし、このテストはシングルスレッドのみに対応しているため、せっかくのデュアルコア効果はまったくないことが、両者の結果がPentium 4 640を下回っていることからも見て取れる。

3DMark05 CPU

 Futuremarkの3DMark05は3Dゲームベンチマークの定番で、シェーダモデル3.0という最新のプログラミングモデルに対応している。こちらも総合結果である3DMarkに関しては、GPUの比重が高いためほとんど差はでていない。CPU Scoreは、3DMark05のCPU関連のテストがマルチスレッドに対応しているため、デュアルコアCPUがシングルコアCPUに比べて高い性能を発揮している。ただし、Pentium D 920と820の差はほとんどない。

 なお、このテストはPentium D 920がAthlon 64 X2 3800+を上回った唯一のベンチマークでもあったことを、とくに述べておきたい。

 前回の「Preslerコア」Pentium Expreme Edition 955レビューではDOOM3とFarCryのベンチマーク結果も示しているが、やはり前回のレビューで述べたようにGPUに対する負荷が高すぎるため、CPUでの差はほとんど見られない。ゆえに、今回はあえてグラフを掲載していない。

Final Fantasy XI Official Benchmark 3 Version 1.0 High Resolution

 Final Fantasy XI Official Benchmark 3 Version 1.0は、スクエアエニックスの定番3DゲームであるFinal Fantasy XIがどれほど快適に動作するかを診断するテストである。先の3Dゲームベンチマークと異なり、システムの総合性能をチェックするため、CPUの違いが結果にも表れる。このテストでは、わずかにPentium D 920が820を上回っている。また、全体的にはAthlon 64系がPentium系を上回る結果を残している。

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