コーレルは1月25日、ペイントソフトの最新バージョンとなる「Corel Painter IX.5 premium」を発表した。価格は通常版が6万2790円、乗り換えアップグレード版が5万2290円、アカデミック版が3万3600円、アップグレード版が3万1290円。2月24日より発売する。
また、初級者向けの「Corel Panter Essentials 3」限定特別パック2製品もあわせて発表された。Corel Panter Essential 3の通常版に光学式のペン型マウス「V-Mouse」とトレーニング用DVDを付属した「Corel Painter Essentials 3 ペンマウス付き スターターパック」が1万2980円、オフィシャルガイドブックを同梱した「Corel Painter Essentials 3 オフィシャルガイドブック付き」が1万1980円となっている。発売日はともに3月17日を予定している。
Corel Painter IX.5 premiumの製品説明は、プロダクトマネージャーのショーン・ヤング氏が担当。デモンストレーションを行いながら、最新版の特徴を紹介した。
新バージョンで目玉となるのが、写真素材などから簡単に手書き風の作品を仕上げられる「フォト ペイント パレット」と、「Art pen」ブラシパックの追加だ。下塗りペインティング/自動ペインティング/復元といった3つのパレットで構成されるフォト ペイント パレットを使ったデモでは、あらかじめ用意された写真データを絵画風のイメージに変換していく操作を紹介した。
また、追加された10種類のArt penは、ブラシの回転などに対応するほか、「毛先やケバといったペンの書き味を再現している」(ヤング氏)。
このほか、消しゴムツールやクローンツールなどのユーザインタフェースの改良をはじめ、Corel Paint Shop ProとAdobe Photoshopファイル形式のサポート、Corel Photo Albumとの連携、iPhotoへの対応など、強化点は多岐に渡る。
また、発表会の後半では、デジタルアーティストのHAL_氏が出演し、Corel Painter IX.5 premiumの新機能を使ったライブアートイベントも行われた。
なお、発表会の冒頭では、代表取締役社長の下村慶一氏が同社の経営戦略を説明。昨年1月のコーレル日本法人設立から1年が経過し、同社製品の店頭における認知度向上と製品ラインアップの拡充を例に、同社のビジネスの堅調な成長を強調した。また、今回の新製品投入について、「1年経ってプロフェッショナル向けシリーズの新バージョンをリリースできたことは喜ばしい」(下村氏)と述べた。
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