もう1つは最大発色数だ。M1900C-Rは1677万色(8ビット対応)のいわゆるフルカラーだが、M1700C-Rは1619万色(6ビット+FRC)となっている。M1900C-Rの方が高性能なわけだが、画質と合わせて後半で確認したい。
応答速度(黒→白→黒)は両モデルとも8ms。PC入力端子はDVI-D(デジタル)とD-Sub(アナログ)の2系統を装備する。ちなみに17インチクラス最安値のP1700-Rは、アナログ1系統のみである。
以下の表にM1900C-RとM1700C-Rの主要なスペックを抜粋してまとめた。
FlexScan M1700C-R | FlexScan M1900C-R | ||
画面サイズ | 17インチ | 19インチ | |
液晶パネル解像度 | 1280×1024ドット | ||
視野角(コントラスト比5:1時) | 水平 | 170度 | |
垂直 | 155度 | ||
輝度 | 300cd/m2 | 250cd/m2 | |
コントラスト比 | 700:1 | ||
応答速度 | 黒→白→黒 | 8ms | |
中間階調 | 非公開 | ||
最大表示色 | 1619万色 | 1677万色 | |
入力端子 | DVI-D(デジタル)×1、D-Sub(アナログ)×1 | ||
EIZOダイレクト価格(税込み) | 4万9800円 | 6万4800円 |
M1900C-RとM1700C-Rは、スピーカー内蔵のMultiEdgeシリーズに属する。本体デザインは往年の名機(「FlexScan L557」など)と同じもので、前面左右にステレオスピーカーを内蔵する。ただしスピーカー出力は1W+1Wと非力なので、音質はあまり期待できない(音質面の改善も含めて「FlexScan M170」が開発されたという経緯もある)。前面下部にはヘッドフォン端子が設けられている。
スタンドはチルト(上30度/下5度)と高さ調節(5センチ)が可能だ。スイーベルは持たない。定評ある「ArcSwing 2」のスタンドでないのは残念だが、低コスト化のためにはやむを得ないところだったのだろう。また、SXGA未満の解像度を表示するときは、必ずフルスクリーン表示になる点も覚えておきたい。
OSDの調整項目は豊富だ。輝度、色温度(500K単位で4000K〜10000K、および9300Kの14段階)、ガンマ調整、色の濃さ、色合い、RGBゲインを調整できる。アナログRGB接続の場合、RGB各色の階調性能を最適化する自動レンジ調整も可能だ。通常、調整するのは輝度と色温度くらいだが(こだわる人でRGBゲイン)、FlexScanシリーズのエントリークラスとはいえ、一般的な低価格モデルとは一線を画す。
表示内容に合わせたプリセットモードのFineContrast機能も搭載する。モードの種類は、「Text」、「Picture」、「Movie」、「sRGB」、「Custom」だ。すべての調整項目が使えるのはCustomモードで、例えばsRGBモードだと輝度のみ調整できる。FineContrastモードは前面の「Fボタン」で切り替える。
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提供:株式会社 ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日