さて、実際にはゲームプレイ前に必要なマクロをすべて登録しきれるわけではない。プレイ中に「この操作をマクロ登録しておけばよかった」と思うこともあろうし、レベルアップや新たな武器入手により攻撃方法の組み合わせを変更することもよくある。
そこで便利なのが「MR」キーだ。このキーにより、G-seriesキーボードプロファイラを起動せずともキーボードマクロを簡単に登録できる。もちろんゲームプレイ中でも有効なので、マクロ登録したい操作が発生した段階で即座に登録できるわけだ。ゲームタイトルの多くは全画面表示にてプレイすることが多いため、この機能はかなり有益だ。
では、実際にこのマクロキーを活用してゲームをプレイしてみよう。今回は筆者がよくプレイするMMORPGの「FINAL FANTASY XI」で試した。
複数キーを組み合わせるマクロについては、ある程度ウエイト時間を調節する必要はあるものの、やはり有効に活用できる。基本的にコマンドライン入力の代用となる使い方となるが、よく利用するコマンド(コマンドラインで「/」から入力するコマンド)を登録しておくことにより、ボタン一発で呼び出せるのは楽だ。
ただし、FINAL FANTASY XIは外部ツールの利用に対する対策が施されていることもあり、あまり複雑なキーボードマクロはきちんと反応してくれないことも多々あった。なお、このゲームタイトルでは外部キーボードマクロの利用は規約違反となる可能性もあるが、このようにかなり複雑なマクロ登録を行うとうまく反応してくれないため、あまり神経質にならなくてもいいのかもしれない。もちろん、ゲームキーを有効に活用できるMMORPGもたくさんある。また、操作ボタンが多く、非常に複雑な操作を要求されるストラテジゲームなどではとくに有効活用できるだろう。
ちなみに、ゲームキーに登録できるのはキーボードマクロだけではなく、特定のキーをアサインしたり、特定アプリケーション起動の割り当てなども行える。たとえば特定のアプリケーションそのものやよく使うフォルダを割り当てる、保存・コピー・ペーストなどのショートカットをアプリケーション別に割り当てる、選択中のメールを適当な文字列を自動入力して返信する、画像編集ソフトでリサイズ→JPEG(画質:中)で保存するよう割り当てるなど、工夫次第でかなり用途が思い浮かぶだろう。
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