今週木曜、アキバ複数のショップにASRock製Socket 939マザー「939SLI32-eSATA2」が入荷した。価格は1万3000円前後で、在庫は潤沢。
939SLI32-eSATA2は、ULi M1695+M1697チップセットを搭載するATXマザーボード。PCI Express x16を2基搭載しており、そのパッケージではSLI対応がうたわれている。ただし、同社WebサイトにはSLI対応の文字はない。
M1697は、M1695にサウスブリッジ相当の機能を追加したチップで、基板上に2つのノースブリッジを搭載する格好となっている。これによりPCI Express x16 2本分のレーンを確保し、デュアルGPUを最適な環境で利用できるとしている。
また、Serial ATA II(フェーズ2)対応ポートを4基備え、うち2基を外付けインタフェースである「eSATA」として背面に出せるほか、AMDの次期CPU用ソケットを装着できるFuture CPU Portスロットも用意する。
入荷したショップでは軒並み好調に売れているようで、フェイス秋葉原本店の店頭には「939SLI32-eSATA2 在庫あります」と書かれたPOPも見られることからも探し求めるユーザーの多さがうかがい知れる
その人気の理由は「SLIを計32レーンで構築できるマザーは、通常3万円近くする高級モデルがほとんど。その点939SLI32-eSATA2はその半額以下なので、売れない理由はないですね。ULi製のチップセットもヘビーユーザーからそこそこ評判がよいようで、相性問題もほかのチップに比べて起きにくいといわれています。そのようなわけで、いろいろ遊べるマザーとしては現在最適の選択肢ではないでしょうか」(パソコンショップ・アーク)と解説する。
ヘビーユーザーに好まれる“遊べる”マザーは、DFIのLanPatyシリーズが有名だが、多機能なだけに価格もそれなりだ。ASRock製マザーは手軽に買える価格であるにも関わらずユーザーが欲する機能は備えている。加えて基板不良などの初期トラブルも少ないという評判も受けて、現在はツウ好みの人気ブランドになっているようだ。
なお39SLI32-eSATA2については、いつくかのショップでCrossFireにも対応するのではといった情報も聞かれた。こちらはパッケージには記載されるSLIとは違い、まったく不確定な情報だが「HyperTransport Link」で双方向の伝送が可能な仕様であることから予想された話と思われる。遊べるマザーメーカーASRock製だけに「もしや……」と期待してしまうこともあるが、他方の情報筋によると実現の可能性は低そうだという。
製品 | ASRock「939SLI32-eSATA2」 |
入荷ショップ | |
フェイス秋葉原本店 | 1万2970円 |
パソコンショップ・アーク | 1万2980円 |
ツートップ秋葉原本店 | 1万2980円 |
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