大容量ポータブルHDDはこう使え!──デキるビジネスパーソンのHandyDriveオン&オフ活用術(1/3 ページ)

» 2006年02月20日 00時00分 公開
[小川夏樹,ITmedia]
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短スパンで120Gバイトの上位モデルも投入

 先頃100GバイトのUSB対応の外付け2.5インチポータブルHDD「HandyDrive」(FPHD1100)を自社ブランドとして初めて市場投入した富士通であるが、昨年は他社に先駆けて2.5インチで160Gバイトの容量を持つSerialATA対応HDD「MHV2160BT」をリリースするなど、HDD事業の好調さが目立つ年であった。それにも増して今年は、同社のHDD事業がよりアグレッシブな展開を行う年になりそうだ。

 まず、年明けの1月13日に1.8インチHDD市場への参入を表明し、2007年には1.8インチで120Gバイトの大容量モデルをリリースすると発表した。また、2.5インチHDDでは製品ラインアップを拡張し、2007年には200Gバイトという大容量モデルを投入するとアナウンスしている。HDD市場への同社の強い意気込みを感じさせる動きと言えるだろう。

 そのアグレッシブな戦略の一環として、今回「HandyDrive」シリーズに120Gバイトのモデル「FPHD1120」が追加された。100Gバイトモデルの投入からわずか4か月という短いスパンでの新モデル投入は、まさに攻めの戦略ならではだ。

「HandyDrive」シリーズに追加された120Gバイトモデルの「FPHD1120」。100Gバイトモデルとの見た目の相違はまったくない

 大手量販店での実売価格は、下位のFPHD1100は2万円前後、今回追加されたFPHD1120は2万6000円前後と製品選択の幅が広がった。もちろん容量アップは、ユーザーとしても大歓迎である。ちなみに同社のパラレルATA対応2.5インチHDDは、現時点では120Gバイトが最大容量となる。

120Gバイトの大容量をどう活用するか?

 FPHD1120は、下位モデルのFPHD1100の容量アップ版と言ってしまえばそれまでだ。ケースに内蔵している2.5インチHDDも、同社製「MHV2xxxAT」シリーズの「MHV2120AT」。下位モデルは「MHV2100AT」であり、容量の違い以外は共通の仕様となっている。すでに2005年12月1日掲載のレビュー記事でFPHD1100を詳しく紹介しているため詳細な解説は省くが、いちおうFPHD1120の特徴を簡単に触れておこう。

 富士通が自社ブランドとして初めて市場参入を果たしたHandyDriveは、非常にスリムで堅牢なアルミ一体型ケースを採用したUSB2.0対応の外付けポータブルHDDである。本体の厚さは13.5ミリ、重量は約200グラムと軽く、持ち運びも苦にならない。

 低消費電力もポイントであり、ほとんどのパソコンでUSBバスパワー駆動が可能である。よほどのことがない限りオプションのACアダプタは不要という主張を裏付けるかのように、ACアダプタ用のコネクタは出荷時にはシールで封印されているほどである。本体にはUSBのミニBコネクタとオプションのACアダプタ用コネクタが用意されている。付属のUSBケーブルは、FPHD1100に添付されているのと同じ長さ80センチのものだ。

本体には、USBミニBコネクタとシールで封印されたオプションのACアダプタ用コネクタが用意されている

 FPHD1120をパソコンに接続すると、デフォルト状態ではマイコンピュータに「HANDY120」と表示される。デバイスマネージャ上では下位モデルと同様「FUJITSU HandyDrive100 USB Device」と表示されており、内蔵HDD以外は基板等に変更はないものと思われる。ちなみに「HandyDrive100」は製品シリーズ名であり、100Gバイトモデルと変わらない。

FPHD1120をパソコンに接続するとマイコンピュータに「HANDY120」と表示される

 出荷時のファイルフォーマットは、下位モデルと同様にFAT32で、1パーティション構成だ。ユーティリティソフトの「ハードディスクフォーマットツール」と「ハードディスクパスワードロックツール」、Windows 98SE用ドライバの「Win98SEドライバソフト」は製品には同梱されず、同社のHandyDrive製品情報ページ経由でダウンロードして利用するようになっている。これらユーティリティティソフトの機能や使い方はFPHD1100のレビュー記事で詳細にリポートしているので、そちらを参考にしてほしい。

Windows XPでは、FAT32形式では32Gバイト以上をフォーマットできない。それを可能にするのが「ハードディスクフォーマットツール」で、NTFSやHFS+など別のファイルフォーマットに変更してしまっても、元のFAT32形式に戻すことができる
「ハードディスクパスワードロックツール」を利用すれば、他人に見られたくない重要なデータなどを安全に保存しておけるようになる

 といった具合で、下位モデルのFPHD1100との違いは容量だけである。つまりポイントは、「120Gバイトの容量をどう活用するか」に絞られるわけだ。そこで120GバイトとなったHandyDriveをどのように活用すればいいか、具体的に考えてみたい。

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提供:富士通 株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月19日

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