前回は1.8インチHDDを搭載して「軽さ」をアピールしたThinkPad X60sを紹介した。ここでは、2.5インチHDDを備えることで、よりパフォーマンスを重視したX32の後継となるThinkPad X60の中身を拝見しよう。
▼注意▼
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まずは、ThinkPad X60の天面と底面の写真から。天面から見た場合は、従来のX41(4セルバッテリ−装着時)とほぼ区別がつかない。底面積も268(幅)×211(奥行き)ミリと共通だ(厚さは異なる)。X32は273(幅)×223(奥行き)ミリなので、7%ほどコンパクトになった。
ThinkPad X60のキーボードは、Windowsキーなどを追加した新タイプのもので、X60sと共通化されている。キーピッチは18.5mm、キーストロークは2.5mmだ。X41と比較して、右Altキーがアプリケーションキーに変わり、Windowsキーが左Ctrlキーと左Altキーの間に加わった。これらにキーを追加することよりも、まずはEnterキー周辺の縮小ピッチ(約14mm)を改善してほしかったと思うのだが、いかがだろうか。写真は、順にキーボードユニット、パームレスト部を外したところ。
X41と最も異なるのが、HDDに2.5インチタイプを搭載した点だ。これは、後述するマザーボードの小型化が大きく貢献している。HDDはSerial ATAを採用しており、X60のBTOでは100G/80G/40Gバイトから選べる(いずれも5400rpm)。ちなみに、X60とX60sのボディは共通化されおり、X60sでも2.5インチHDDを内蔵できる。むしろ「最軽量」を最優先する場合を除いて、2.5インチHDDを選択した方が容量・性能の両面で有利だ。
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